2016/12/31

免税でお買い物

休暇で一時帰国しているのだけど、なんと、この場合は国内の免税店でtax freeの買い物ができるというのだ。
つまり、消費税なし。
税率8%だから、これはけっこう大きいよね。
一方、銀座三越内には、空港になるのと同じようなduty freeのフロアができたんだよね。
って、これって何が違うんだ?ってことで調べてみたのだ。

日本語では同じ「免税店」だけど、英語ではきちんと使い分けているのだ。
空港内にある「免税店」はduty freeで、消費税だけでなく、酒税、関税、たばこ税も非課税。
これは、そもそも日本国外での取引という扱いをされるので、課税されないということなのだ。
なので、これは基本的に日本を出国後で、目的地の国に入国前というわけ。
多くは出発地の空港で買うけど、機内販売も免税だよね。
理論的には入国前にもあるのだけど、多くの空港では入国審査前の免税店というのはないみたい。

日本の場合は、アルコール類にかかる酒税や、たばこにかかるたばこ税、香水等にかかる関税が大きいため、これらが免除されると相当な割引になるんだよね。
たばこなんかは国内販売価格のほとんどが税額相当分だから大きいのだ!
アルコールもそう。
酒税が高い(=アルコール度数の高い)ウイスキーなどの高級酒ほどこの効果は大きいよ。
なので、空港の免税店ではよくウイスキーを売っているわけ。

 一方で、tax freeというのは消費税が免除になるもの。
これは、国内での販売ではあるんだけど、「輸出品の販売」ということで、消費税法上課税が免除されているものなのだ。
免税店の設置には税務署に許可をもらう必要があって、多くの場合、免税カウンターで特別の手続きが必要だよ。
パスポートの確認と、買った物品が国内で消費するものではなく、海外で消費するものであることを宣誓することが求められるのだ。
さらに、出国する際も手荷物で持ち込む必要があって、パスポートに貼り付けられた購入明細と実際に持ち込んだ商品を照らし合わせて、不足がないか確認されるのだ。
仮に不足がある場合は、その足りない商品は国内で消費したと見なされ、改めて消費税が徴税されるよ。

海外旅行に行ったときの「タックスリファンド」と実は同じで、タックスリファンドの場合は、一度消費税を払った後、空港で手続きをすると消費税相当分がもどってくる仕組みだよね。
なので、事後免税制度と呼ばれるのだ。
こちらの方が確実なんだけど、やはり手続きが面倒なので、事前に消費税なしで買えるtax freeが増えているわけ。
でも、国内で消費する分も含めて消費税なしで買われたらまずいので、空港での確認手続きが発生するのだ。

三越銀座にあるduty freeの場合は、商品はそこではもらえず、必ず出国ゲートの先の引き渡しカウンターでもらうわけだけど、これはいわば、出国した後に買う商品を国内で予約しただけの状態にしてあるってことなんだろうね。
成田空港株式会社との合弁でやっているようだけど、おそらく、様々な法的なハードルをうまく乗り越えて運営しているのだ。
実は、銀座阪急にはロッテ資本のduty freeの免税店もああるんだよね。
今後こういうのが増えてくるかも。

これまでは、特定免税点制度という形で、沖縄にだけduty freeの免税店が認められていたのだ。
沖縄振興の一環として、沖縄振興特別措置法の中で定められているものだよ。
沖縄の空港の場合、国内線であっても、内地(奄美、与論を含む沖縄県以外の日本国内の地域)に行く航空券を持って入れば買い物ができるのだ。
沖縄県庁の近くには、ギャラリアという免税店のショッピングモールがあるよね。
ここの場合も買い物をした後、空港での引き渡しになるよ。
そういう意味では、三越銀座のduty freeはこれに似ているのかも。

ちなみに、tax freeの方は「非居住者」限定の制度なので、外国人観光客や海外に在住している日本人で一時帰国している人向け。
なので、万人がそこで買えるわけではないのだ。
逆に、duty freeの方は、日本を出国予定の人出あれば誰でも利用可能。
三越銀座の場合は、パスポートと航空券の控えがあって、成田空港または羽田空港の国際便に搭乗する人出あれば利用可能なのだ。
ゆっくりと商品を選べるし、東京在住者にはよいかも。
空港の楽しみがひとつなくなるけどね(笑)

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