2018/12/15

おどろきの吸水力

ボクは試したことないんだけど、珪藻土マットってすごいらしいね。
ぐんぐん水を吸い取るんだって。
お風呂マットは一人が使うとべちゃべちゃになってしまうけど、珪藻土マットだと、使ったかどうかわからないくらいで、吸水力も落ちないそうなのだ。
ちょっとほしい、というか、一度試してみたい!
でも、固い「板」なので、布地のマットと違って存在感はあるのだ。

珪藻土は、珪藻の被殻が細胞の死後に水底に積み重なったもの。
珪藻は単細胞の光合成を行う藻類の一種なんだけど、珪酸質(二酸化ケイ素)の「殻」を持つ生物なのだ。
極小の殻の中に藻類が詰まっているイメージ。
その「殻」は多孔質で、様々な形があって、その幾何学的なデザインの違いで分類がなされているらしいよ。
で、細胞本体が死ぬと、この「殻」だけが残って、これが微少な化石となるのだ。
それが堆積したのが珪藻土。
珪藻土の粒の一つ一つはもともと珪藻の「殻」だよ。

というわけで、珪藻土は多孔質の石灰の微少な粒の集まりなのだ。
同じ多孔質である活性炭と一緒なんだけど、この構造から、様々なものを吸着するんだよね。
特に水をよく吸着するので、吸水性・吸湿性が高いよ。
なので、濾過材につかわれることもあるのだ。
ただし、活性炭と違って、吸着力はつよくないので、溶解しているような分子をとらえることはできず、溶液は素通りさせ、不溶成分だけをひっかける感じ。
このため、イオン交換樹脂などのフィルターの前に置いてフィルターが目詰まりを防ぐのに使われたりするみたいだよ。

このほか、多孔質であることから、耐火性や断熱性にすぐれていて、漆喰のような感じで建材に使われることもあるみたい。
むかしから吸湿性がたかいので、壁土に使われていたみたい。
で、この給水・吸湿の特性をいかしたのが、珪藻土マット。
板状に成形し、お風呂用マットにしたもの。
上に乗るとぐんぐんと水を吸っていくみたいだよ。

ただし、あくまでも板なので、布地のバスマットとは違ってたたんでしまうようなことはできないのだ。
また、硬質のものなので、ちょっと落としたりするとかけてしまうことがあるんだって。
ま、軽石みたいなものだからね。
それでも、ネットで見る限りでは評判がいいみたいだから、よっぽど水を吸うんだろうなぁ、と想像するわけ。

吸わせた水はどこかで蒸散させる必要があるんだけど、珪藻土マットの標準的な使い方として、定期的に陰干しが推奨されているのだ。
直射日光に当てると板状の形状が反ったりするので厳禁。
また、洗えるものと洗えないものがあるようだけど、洗えるものは表面を水洗い、そうでないものは布か何かでさっと拭き取ることも大事。
というのも、足の裏にある皮脂などがマットに付着するから。
そのまま長時間使い続けると、ちょっと黄ばんでくるんだよね(>_<)

これは珪藻土マットの表面に皮脂などのよごれが付着してしまった証拠。
こうなるとせっかくの多孔質の穴の部分が目詰まりしてしまって吸水力も落ちてしまうのだ。
こうなった場合、紙やすりで皮脂などのよごれごと表面を削り取ってしまうとよいみたい。
当然粉はたくさん出るけどね(笑)
そうすると、驚きの吸水力が復活だって。
まな板の表面を削るようなものだね。

ちなみに、割れてしまった珪藻土マットは防臭剤として利用で着るみたい。
活性炭の防臭剤と同じで、においの分子を多孔質の珪藻土が吸着してくれるのだ。
なので、割れた珪藻土マットの破片を靴箱やらに入れておくとにおいがましになるって。
割れても使い道がないわけではないのか。

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