2021/05/08

中間的な形態

コロナで飲食店の時短営業が続いているのだ・・・。
20:00以降はもう胃が移植ができなくなっているわけだけど、ちょっと仕事がたてこむともう間に合わないんだよね(>_<)
かといって、家で自分で作るのもめんどうだし。
というわけで、「中食(なかしょく)」がはやっているのだ。
弁当屋惣菜を持ち帰って、家であたためたり、ちょっとアレンジを加えたりして食べる。
飲食店でサービスを受けながら食べる「外食」と、家で自分で食事を用意して食べる「内食」との中間的な形態だから「中食」なんだって。

言葉としては80年代頃から表れているらしいんだけど、あまり一般的には聞かない言葉だったよね。
コンビニやスーパーなどの流通業界や弁当屋業界なんかでは有名だったのかもしれないけど。
おそらく、意天間で利用すいていなかった層もコロナ禍を機に利用するようになって広まって一般的になってきたのだ。
今ではコンビニ弁当だけでなく、いろんな飲食店がテイクアウト用のメニューを充実させているから、バリエーションが広がったよね。
揚げ物ばかりの弁当とはおさらばだ!
そして、一部の業態に限られていたデリバリーが域に広がって、いろんな飲食店のものが「出前」できるようになったから、さらに広がりがポオ奇異のだ。
温めるだけの冷蔵・冷凍品をミールきっとなんかもあるし、外食しなくても、内食でなくても、ありとあらゆるものがおうちで食べられるようになってきているよね。

言葉はなかったけど、「中食」自体はむかしからあったんだよね。
近世の江戸は、独身男性が非常に多く住む百万都市で、かつ、町人や下級武士の多くはお金もないので、ファストフードや中食が発達していたようなのだ。
江戸のファストフードと言えば、寿司、そば、天ぷらなどなど。
多くは屋台での立ち食いで、さっと食べられるのが魅力。
「中食」としては、料理屋の仕出しやウナギの出前のような高級なものもあるんだけど、庶民相手には惣菜の量り売りが家々をm割ってきたんだよね。
挽き割り納豆にたれとネギを混ぜて売っていた納豆売り、煮豆売り、佃煮売りなどなど。
天ぷらなんかは軽食としても食べるけど、家に持ち帰って白斑のおかずとして食べるのもあったみたい。
江戸においても一膳飯屋のような安価に食べられる飲食店はあったし、もう居酒屋は存在しているのだけど、毎食そこで食べるのはつらいので、家でごはんだけ炊いて、おかずを別に調達する、というのが一人暮らし(特に男性)のスタンダードだったみたい。
コンビニ・スーパーの弁当やファストフードのテイクアウトを家でさみしく食べる姿っていうのは、以外と江戸時代からあまり変わっていないのかも・・・。

で、コロナ前までは、「中食」というと、パーティ料理の仕出しや寿司の出前のようなものでもない限り、家庭では手抜き料理と言われ、一人暮らしでは孤食と呼ばれ、どこかネガティブなイメージだったんだよね。
「お一人様」というポジティブな言葉を津kぁうばあいは、「中食」ではなく、どちらかというとちょっと高級なお店での一人での外食みたいなイメージがあるし。
ところが、コロナ禍で事由に飲食店に行けなくなった今、「中食」のネガティブなイメージはだんだん薄れてきていて、むしろ、自宅にいながらここまで楽しめる、的な感じに替わってきているよね。
商品・サービスの提供側もそういうマインドで拡大路線をとってきているみたいだし。
おそらく、これを景気に一つの食文化になっていくんだろうなぁ。
もちろん外食で食べるのもよいのだけど、よりお手軽に家にいながら本格的なあじをたのしめるっていうのは、コロナに関係なく魅力的だよね。
その土壌が形成されつつあると思うのだ。

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