2022/03/05

これって感染するよりひどいのでは?

 新型コロナのワクチンを接種したのだ。
3回目接種で、全部モデルナ。
前回もそうだったんだけど、けっこう強い副反応が出た。
実家の家族も副反応がひどかったと言うから、遺伝的要素があるのかも・・・。
コロナワクチンに弱い家系か・・・。

一般に、医薬品の場合は副作用というんだけど、ワクチンの場合は副反応と呼ぶんだよね。
目的の感染症に対して免疫を持たせる(=抗体を作らせる)のが主反応なので、それ以外に出てくる反応が副反応なのだ。
いろんな原因があるみたいだけど、ワクチンの主成分によるもの、主成分以外のものによるもの、などなど。
多くの場合はアレルギー反応で、多くのワクチンは鶏卵を使って作るので、玉子アレルギーの人はダメなんだよね。
そのほか、ワクチンには安定剤のようなものも入っていて、それに反応する人もいるのだ。
生ワクチンの場合は、弱毒化したウイルスをそのまま投与するので、それで普通に感染症が起こる可能性もあるんだよね。

今回の新型コロナワクチンは、RNAワクチン。
抗原となる、コロナウイルスのカプセルタンパク質をコードしたmRNAを投与しているのだ。
体の中に入ったmRNAはそのままタンパク質に翻訳されて、抗原タンパク質ができるわけ。
で、それに対する抗体もできて、ウイルスが来たときにはその抗体でウイルスを無効化できるのだ。
このmRNAからできるタンパク質は体にとっては異物なので、抗体も作られるんだけど、自然免疫も活性化されるのだ。
で、コロナワクチンの副反応の多くは、この自然免疫の活性化の影響だと思うんだよね。

というのも、コロナワクチンの副反応の主要なものは、発熱、体の痛みなどなど。
これって、体の中で炎症メディエーターであるプロスタグランジンが増えることで起きているはずなのだ。
プロスタグランジンは炎症反応が起こると大量に分泌される化学物質で、発熱を促し、痛覚を増強するのだ。
まさにインフルエンザをひいたときのような状態になるんだよね。
なので、発熱や全身の痛みが出ていると言うことは、プロスタグランジンが大量に出ているので、少なくとも免疫系が活性化されている証拠ではあるのだ。
ただ、あまりにひどい副反応は過剰な反応なんだけど・・・。

このプロスタグランジンは、細胞膜の中にあるアラキドン酸という脂肪酸に、シクロオキシゲナーゼ2(COX-2)という酵素が作用してできるのだ。
なので、このCOX-2の作用を抑えてあげれば副反応は出にくくなるはず。
で、これを助けてくれる薬が非ステロイド性解熱鎮痛剤だよ。
バファリンに入っているアセトアミノフェンもそうだけど、伝統的なアスピリンや、イブプロフェン、エテンザミド、インドメタシンなどなど、いろんな薬があるのだ。
これは発熱と痛みの増強を促すプロスタグランジンの生成を抑えるので、過剰な副反応が抑えられるのだ。
実際にボクもイブプロフェンを飲んでいたけど、薬が効いている間は熱もあまり出ないし、体の痛みもかなり治まるのだ。
きれて瞬間がきついのだけど・・・。

この薬は市販の風邪薬にも入っているけど、総合感冒薬は余計なものもたくさん入っているんだよね。
なので、鎮痛剤として売っている単剤で買った方がよいのだ。
ただし、この薬が生成を抑制してしまうプロスタグランジンには胃粘膜保護作用があるので、この薬を飲むと胃が荒れるのだ。
かならず食後に飲むことが大事。
今回は食欲は低下しなかったのでボクは問題なかったけど、体の調子が悪いときは食欲もないから、これが難しいんだよなぁ。

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