2022/04/16

初夏の謎音

全国的に初夏を先取りしたような陽気になったのだ!
連日の夏日。
でも、またそのすぐ後に季節が逆戻りで寒くなったりもしているのだけど・・・。
でもでも、いったんあたたかくなると、動物も植物も活性化するわけで。
イチョウも若葉を出しているし、初夏の花も咲いたりしているよね。
そんな中気になったのが、野干に翌耳にする「ジーッ」という音。
最初は機械音かとも思ったんだけど、どうも虫の声っぽいのだ。
例年なら5月に入ってから聞くことが多かったけど、今年はもう聞こえ始めたので、おそらく虫だと思ったわけ。
で、その正体を少し探ってみたよ。

まず自分で思いついたのは、初夏にそういう声でなく虫と言えば「オケラ」。
土の中で泣くんだけど、穴の中で鳴き声が共鳴するみたいで、けっこう大きな音になるのだ。
田舎で田植えの時期なんかに聞こえてくるのがこれだよ。
ネットで動画検索して実際の鳴き声を聞いてみても似ている気がする。
でも、このオケラは都心部ではまず見られない昆虫。
というのも、水の近くの土中に生息するので、主に水田まわりに生息しているのだ。
この時期に「代掻き」なんかするとけっこう捕まえられるらしいけど、さすがに東京都心部でそんな協はないし・・・。
というわけで、おそらくオケラではないのだ。

土の中でミミズが「ジー」と鳴くという俗説もあるのだけど、耳zはどう見ても音を出せそうにないよね(笑)
このミミズの声と考えられていたのはオケラの声なのだ。
なので、これも候補からは外れるね。
都会にもミミズはそれなりにいるけど、夜に聞こえてくる「ジー」という音は相当大きいから、よほどのぼミミズがいないとダメそうだけど、そこまでの数もいないだろうし。

で、もう少し調べてみると、別の候補が見つかったのだ。
それがキビキリギス。
キリギリスの仲間で、ショウリョウバッタのようにとんがった頭の昆虫だよ。
俗に「血吸いバッタ」と呼ばれるやつで、触ろうとすると強いあごでかみつかれたりもするみたい。
ボクはそういう昆虫がいることを全く認識していなかったんだけど、こいつが怪しいのだ。
雑食性で林の近くの草地なんかに生息しているらしいだけど、主に植物をよく食べる雑食性で、イネ科植物の穂やわかめを食べることが多いそう。
で、都会の草地に生えている雑草の多くはイネ科なんだよね。
なので、都会であってもこいつのえさは豊富にあるわけだ。

ちょうど春から初夏にかけて「ジー」と泣くことが知られていて、戦記の変圧器のような機械音と言われているのだ。
オケラとも声が似ていることも有名。
確かに実際の鳴き声を検索してみると、こいつっぽい!
夜行性なので夜になると鳴き声が聞こえるのもばっちり。
というわけで、ほぼほぼこのクビキリギスっぽいのだ。

夜でなければなき後のする方を探してみれば虫の本体が見つかるんだろうけど、夜だとつらいよね。
懐中電灯をもって探しに行くのであれば別だけど、正直そこまでしようとは思わないし(笑)
でも、今回ネットで調べてみると、謎の「ジー」という音を気にしている人は多いみたいで、すぐに調べがついたのだ。
そういう意味では有名なものなのかも。

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