2023/04/22

暑くなくても熱さに注意

春はそんなもののような気もするけど、気温が乱高下しているのだ。
寒いと感じる日もあれば、暑い日もある。
実際、すでに何度か東京は夏日になっているんだよね。
で、すでに熱中症アラートも出ているんだよね。
その日その日の気温もあるんだけど、寒暖差が激しいと発生しやすいんだって。

というのも、もともと熱中症というのは体温が上がりすぎて体に不具合が出る状態なんだけど、その原因は端的に言えば二つ。
もともと人間に備わっている体温調節機能を超えるほどの暑さなのでどうやってもダメ、というのが一つ。
これは猛暑日とかだよね。
気温がそもそも体温を越えていれば日陰で休むくらいでは足りなくて、冷房に頼るしかないのだ・・・。
もう一つは、本来ならキャパ内のはずなんだけど、体温調節機能が不調で発生する場合。
これは体調が悪かったり、水分や塩分が不足しがちだったすると起こるケースなんだけど、ここに寒暖差が激しい、というのも入るのだ。
というのも、体温調節機能はいきなりフルスロットルでマックスまでいけるわけではなく、エアコン同様に試運転がいるのだ。

暑いときの体温調節機能は、基本はどうやって熱を発散するか、だよね。
普通に体表面から熱輻射として熱を発散しているけど、これは熱勾配があるから出て行くわけで、体温と周囲の温度差が小さければこれだけではあまり熱は発散できないのだ。
そうなると出てくるのが汗。
汗は、蒸発するときに気化熱を奪っていってくれるので、それで冷却するんだよね。
なので、水分をぐんぐん吸ってどんどん蒸発させていく対応の布地は厚いときに来ていてひんやりと気持ちよいのだ。
それがユニクロのエアリズムとかそういう肌着。
でも、原理的に蒸発しないと熱を奪わないので、そもそも湿度が高いと冷却効果ががくんと落ちるわけだよね。
蒸し暑いと汗がだらだら出るけどあんまり涼しく感じない。
なので、扇風機やうちwで風を送ってあげると多少蒸発が促進されて少し涼しく感じるのだ。

これが熱中症のリスク要因にもなっていて、特に気をつけるのは、気温よりも湿度なんだよね。
気温が大して高くなくても、湿度が高い場合は気をつけないといけないんだ。
これは梅雨の時期によくある話で、雨が降っていて気温はそこまで高くないと、冷房つけないでも大丈夫かな、と油断していると危ないのだ。
そうすると、春先の寒暖差の大きな時期、気温はそこまで高くないけどとにかく高湿な時期が危ないということ。
ということは、4月や6月が要注意ということだね。

熱中症には症状により3つのグレードが設定されているんだけど、一番軽度なI度はめまいがしたり気持ち悪くなったりするくらいの症状。
この段階で日陰に入ったり、水分補給をしたりすればよいのだけど、それをせずにさらに症状が悪化していくと中等症のII度になるのだ。
こうなると、強い疲労感、頭痛、吐き気、倦怠感、脱力感、大量発汗、頻脈、と外から見てもヤバいとわかるような状況。
これは休むだけでは回復は難しくて、基本は病院に運んで輸液の注入など治療が必要になるよ。
これを越えて重度のIII度になってしまうと、深部体温が上昇し、意識混濁、譫妄状態に陥るのだ。
このとき、体の中では肝機能や腎機能にも障害が出始めてしまうんだ。
こうなってしまうと救急車で緊急搬送が必要で、脳や腎臓に後遺症が残ることもあるのだ。
これは独居老人がいつの間にか熱中症で倒れていた場合とか、自動車の中に閉じ込められてしまった子どもがぐったりして意識を失う場合みたいなやつ。
こうなる前に気をつけることはできるので、まずはよくリスクを知って、対策をしておくことが大事なのだ。

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