2023/09/16

残された・・・

 今年は特に残暑が厳しい。
このまま10月まで暑いとかいう長期予報も出ているよね・・・。
このまま日本は亜熱帯になってしまうのか?
春とか秋が過ごしやすいんだけど、それが短くなってきている気がするんだよなぁ。

それはそれとして、気になったのは「残暑」という言葉。
暑さのピークを越えてからの暑さ、ということなんだけど、言葉の使い方としては、二十四節気の「立秋」を過ぎてもまだ暑い場合に「残暑」というだよね。
で、その「残暑」になる前は「暑中」。
そう、暑中お見舞いの「暑中」だよ。
二十四節気で言うと、小暑と大暑を合わせた約1ヶ月くらいが「暑中」。
名前からして暑そうな時期だよね。

で、二十四節気で「大暑」の次が「立秋」。
ここから「暦の上では秋」ということになるんだけど、もともとの二十四節気の考え方として、「立秋」は暑さのピークを過ぎてこれから徐々に涼しくなっていきますよ、というポイントで、涼しくなり始めるポイントではないのだ。
なので、暑さが当然続くわけで、そこを「残暑」と呼ぶわけだね。
二十四節気はもともと中国のものなので日本とは少しずれるんだけど、日本でも暑さのピークはだいたい夏の土用のあたり。
つまり、「立秋」の前の18日間だよね。
この時期に精力をつけるためにウナギを食べるわけだ。
「土用の丑の日にウナギ」というのはあくまでもキャッチフレーズだし、この時期はウナギの旬でもなんでもないんだけど、伝統として残っているのにはこういう理由があるんだよね。

例年「立秋」は8月上旬なので、お盆の頃はまさに「残暑」の時期なんだけど、確かにお盆くらいになると朝晩はけっこう涼しくなってヒグラシもカナカナと鳴く、みたいなのが日本の風物詩だよね。
ちょっとは涼しくなるイメージはあるのだけど、これが崩れつつあるのが最近の傾向なんだよね。
原因が気候変動なのかどうかはよくわからないけど。
気象学的には、「立秋」を過ぎた当たりから徐々に太平洋高気圧の勢力が弱まって南下していき、逆にシベリア高気圧が精力を増して南下してくるので、ピーク時から涼しくなるのだ。
その境目が日本列島の真上に来た当たりが秋雨(秋霖)の時期だよね。
今年は太平洋高気圧が待った弱まる気配がなくて残暑が長引いているらしい。

暑さのピークがあればその逆の寒さのピークもあるんだけど、それが冬の「小寒」と「大寒」を合わせた「寒中」。
寒中見舞いの「寒中」だよね。
「寒中」に入る時期を「寒の入り」とも言うのだ。
「立春」の直前の約1ヶ月間で、この時期は関東でも雪が降るくらい冷え込むよね。
「立春」を過ぎても寒さが残ることを「余寒」というのだそうだよ。
あんまり使わないけど。
なので、年賀状出し忘れて松の内を過ぎた、さらに>寒中見舞いも出しそびれた、となると、余寒見舞いということになるんだとか。
そこまで季節の御挨拶状を出すことはほぼほぼないのだとは思うけど、設定はあるわけだね。

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