2016/10/01

Manna-Be

今住んでいるアパルトマンのすぐ近くに小学校があって、出勤時間前くらいからがやがやと声が聞こえるんだよね。
でもでも、よくよく聞いてみると、子供の甲高い声だけじゃなく、低めの声も聞こえてくる・・・。
なんでかと思っていたら、親が送りに来ているのだ!
で、その親たちも話しているので、さらにがやがやしているわけ。
日本とは違うなぁ。

なんでも、フランスの小学校(5年生まで)では、保護者が登下校の送り迎えをしなきゃいけないことになっているんだって。
共働きやシングル世帯も多いので、ベビーシッターが来ることも多いみたい。
日本にも集団下校みたいなのはあるけど、それも低学年だけだよね。
子供の安全性についてはかなり慎重なお国柄みたい。
ちなみにおもしろいのは、近くの横断歩道にはちゃんと交通整理の人がいること。
「緑のおばさん」みたいなもので、信号のない横断歩道で交通整理をして、子供たちの登校をサポートしているのだ。
ま、こっちの人はもとから信号も守らないし、横断歩道でないところでも横断するような習慣がついているのだけど・・・。

調べてみると、フランスの小学校では落第・留年があるんだって!
日本でも病気などで長期入院した場合なんかは例外的にあるけど、これはびっくり。
しかも、フランスの子供たちは学習塾には原則通わないし、まず家庭教師もつけないので、学校が唯一の勉強をするところ。
そのため、親たちも学校の授業内容や子供の習熟度にすごい関心があるんだとか。
なので、学力が伴わないまま進級するよりは、留年してでもしっかり学んでから、と考えるんだそうだよ。
これも文化的な違いなんだろうなぁ。

子供のいる同僚に聞くと、授業やカリキュラムはわりとゆったり目のようなんだけど、幼稚園のときからフランス語の読み書きを教えていたり、学校の授業では自分で考える力を養うような教え方をしたりと日本の学校とは様子が違うみたい。
そして、学校の先生から保護者にいろいろと子供の習熟度や学校生活について連絡があるようだよ。
保護者の側も、先生の教え方に目を光らせているみたい。
それだけ学校が大事な場所と名手いるのだ。
やっぱり塾がないことが大きいんだろうなぁ。

そして、噂には聞いていて、ボクもかなり興味を寄せているのが、フランスの学校の給食。
ネットで調べてもすぐに出てくるけど、ちゃんとコース仕立てになっているのだ。
通常は、前菜、主菜、チーズ又はヨーグルト、デザートという構成になっているみたい。
パンの代わりにライスになる場合はチーズがないこともあるのかもしれないけど。
日本の給食も一汁三菜+主食という構成でわりと豪華なんだけどね。
でも、日本の場合はキャベツの塩もみとか小松菜のおひたしでも「一菜」だから(笑)

で、食べ方も全く違うようなのだ。
そもそもフランスの学校の昼休みは2時間と長いらしいので、ゆったりと食べるというのもあるかもしれないけど、前菜=>主菜=>チーズ又はヨーグルト=>デザートとコースの順番に食べていくんだって。
最近は聞かなくなったけど「三角食べ」とか言って、おかずと主食と汁物を交互に食べるよう指導する日本とは大違い。
これも文化で、そういう順番で食べるものとしみついているから、ワンプレートに載っていてもそう食べるみたい。
たぶん、日本の子供だと、前菜のサラダを少し食べ、主菜の肉又は魚を食べ、またサラダを食べ、となるだろうね。
日本式の食事ではそれが自然だから。
たまに順番に出てくる会席料理なんかだと、いっぺんに出してくれたらいいのに、なんて思うしね(笑)

ちなみに、この給食は学校で食べなくてもいいみたい。
昼休みが長いので、いったん家に帰って、家族と食事をする子もいるみたい。
親たちの昼休みも長いので、一緒に食べられるんだって。
パリは意外と狭い地域なので、通勤時間はさほどかからないのも大きいよね。
日本で郊外から都心に通勤すると2時間以上かかることもあるから・・・。

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