2020/02/01

中国封鎖

中国の武漢で発生したと言われる、重症肺炎が世界的な騒ぎになっているのだ!
安倍首相も早々にチャーター機を用意して帰国させる邦人保護の方針を打ち出したよね。
報道で知る限り、出張に行ってそのまま空港が封鎖されて帰ってこられなくなった人もいたとか・・・。
これは大変な事件だ。

肺炎は、肺が炎症を起こしている疾病症状を指す言葉なので、細菌性のものもあればウイルス性のものもあるわけなんだけど、今回の病原体はコロナウイルス。
そう、前にSARS(重症急性呼吸器症候群)でも話題になったあのウイルスなのだ。
今回のものは2019年新型コロナウイルスと名付けられたウイルスが原因。
ウイルスなので抗生物質はきかないし、名前のとおり新興感染症なので治療法が確立しておらず、対症療法しかないのだ。

一方で、コロナウイルスの仲間であることは判明しているので、おおよその感染経路はわかるわけで、患者を隔離して、パンデミックを回避しようとしているのだ。
その点で、今回中国政府は動きがかなり速く、いきなり武漢の空港が封鎖されたんだよね。
でも、春節の直前の時期ですでに海外に出ていた人もいて、日本を含む海外地域でも感染者が発見されているのだ・・・。
最近は空路があるから予想もつかない速さと広がりで感染が拡大していくんだよね。
中国政府が隠しているとは言わないけど、おそらく完全に感染者の数を把握しきっているとも思えないから、はやいうちに空港を封鎖できたのはよかったのだ。
でも、武漢から日本人を帰国させたりすると、そこに潜在的なキャリアがいるかもしれないんだよね(>_<)
なにしろ、今回は潜伏期間が10日間にも及ぶ症例が知られているし、発症しても発熱をあまりしないばあいもあるそうだから。
というわけで、きっと国立国際医療センターや国立感染症研究所が中心となって「水際対策」が必要なのだ。

コロナウイルスは、遺伝情報をRNAの形で持っているRNAウイルスで、エンベロープ(ウイルスの外側の殻)の表面に突起があって、太陽のコロナのように見えるので、その名前がつけられたウイルスなのだ。
今回の新型ウイルスも、感染経路は飛沫感染と接触感染と想定されているので、マスクと手洗いが重要。
特に、空港や港湾などの海外の人が多くいる場所に行くときは注意が必要なのだ。
ま、日本ではインフルエンザもはやる時期だし、それと同じ対策をすればいいということなのだ。

今回の重症肺炎もSARSの時と同様にコウモリが感染源と疑われているよ。
それがネズミやアナグマなどほかの野生動物に感染し、ヒトに感染して広がったようなのだ。
すでにヒトからヒトへの感染が確認されているので、下手すると全世界的なパンデミックを引き起こす可能性もあるのだ。
初期はどんな感染症がわかっていなかったのもあるんだろうけど、初期の死亡率は15%ほどと高く、これは前に脅威となったSARSと同じくらい。
日本でも早々に感染症予防法に基づく「指定感染症」にされたけど、感染者は病院で隔離して治療に当たった方がよい、というくらいの怖い病気ということなのだ。

今年は暖冬気味だけど、時々冷え込むときもあって、咳をしている人も多いよね。
症状的にはいわゆる「カゼ」と区別もつきづらいので、危ないと言えば危ないのだ。
できるだけ予防に努めて、何か症状が重いな、おかしいな、と思ったら専門医の診察を受ける必要があるね。
まずはカゼを引かないように気をつけないと。

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