2022/12/03

12月に休みを!

ついに今年も最後の月、12月に入ったのだ。
年内にけりをつけようと何かと慌ただしくなる師走だけど、令和になってから、12月には祝日が消えた!
思えば、平成の御代は12月23日なんていう素晴らしい日付で天皇誕生日があったんだよね・・・。
他の祝日とトレードでもよいので、「平成の日」を作ってほしい(笑)
で、皇位継承順位第1位の皇嗣殿下が即位したあかつきには11月30日というなんともおしい日付。
第2位の悠仁親王だと9月6日なので、まだ夏休みぼけくらいのタイミング。
日本の皇室制度では不可能なんだけど、愛子内親王殿下であれば、12月1日になるのだ・・・。
英王室は女性の王位継承がありなんだけど、日本の場合は、皇室典範において男系の男子皇族が継承することが規定されているので、制度自体を大きく変えないと実現しないんだよね。

ここで言う「男系」とは、父親をたどっていくことで、皇室の場合、男系をたどると神武天皇につながり、それはすなわち、高千穂に降臨した皇孫ニニギノミコトにつらなる、ということなんだよね。
現在は王権神授説なんて誰も信じていないけど、日本の皇室の正当性や伝統を重んじる上でこれが大事、と考えている人が多くて、女系天皇を認めるかどうかの議論はいつももめるんだよね。
では、なぜ英王室は女性に王位継承が認められるのか?
これには宗教も絡んでくるんだよね。

欧州の王室の場合、基本的にはみなキリスト教(旧教)なのだ。
これが何を意味するかというと、一夫一婦制ということなんだよね。
しかも離婚ができないのだ。
すなわち、男系継承をしようとしても、早々に後継者不足問題が出てくるわけ。
ヘンリー8世のように離婚するために国教会を作ったり、意図的に「死別」した上で後添えをもらうなんて荒技もあるけど、さすがにそんなことは恒常的なシステムには組み込めないよね。
なので、おそらくやむにやまれぬ理由というのがあって、女系の継承も認めざるを得ないような状況だったのだろうと思われるのだ。
そもそも、欧州の王室の多くもかつては男系男子のみの継承としていたことが歴史的にわかっているので、それが破綻した後の措置、ということなんだろうね。
で、それと同じことが我が国に起こるかどうかということ。

日本の場合、権力者は基本的には側室を複数名持ったので、男系男子不足問題はまずまず起こらなかったんだよね。
江戸幕府5代将軍綱吉公や豊臣秀吉公はなかなか嫡男に恵まれずすったもんだがあったけど、徳川将軍家はもともとそういうのに備えて御三家を作っていたわけだし(8代吉宗公意向はそれに加えて御三卿も)、そもそも豊臣家はぽっと出だし、どうしてもつなぎたい場合は畏怖亭とは言え秀長という弟もいたわけで、そんなに問題ではないのだ。
でも、戦後の皇室は一夫一婦制で側室制度をとっていないし、遠縁となっていた宮家の多くも廃止されたので、にわかにこの問題が出てきたわけ。
今は悠仁親王がいらっしゃるので一段落した感はあるけど、それまでは死活問題だったわけだよね・・・。
なので、システムとして男系男子継承を維持しようとするなら、側室を認めたり、皇籍離脱した男系男子の皇族復帰を認めたりなど、とにかく男子皇族を増やさなくちゃいけないわけ。
そんなことするよりは、女系継承を認めるのもありなんじゃない、という議論だよ。

でも、よくよく考えると、遺伝的には女系継承の方が確実なんだよね。
妊娠・出産している以上、子どもの母親は確実なのだ。
でも、父親はと言うと・・・。
上で出た綱吉公や秀吉公も怪しいと言われているよね(>_<)
DNA鑑定が技術的にできない世界だったらそれでもよいのだけど、いまは技術的に血縁鑑定が確認できてしまうから。
それに、女系(母系)でたどると、常にミトコンドリアDNAは同じ系統が維持されるので、さんざん長い歴史の中で薄まってきている始祖の血を主張するよりはいいかもしれないのだ。
もともとニニギノミコトもアマテラスオオミカミの孫であるわけで、このアマテラスの血が大事だというなら母系であったとしても一応の正当性があるのではないか、とも思ってしまうんだよね。

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