大事な大事な骨
ボクは長距離歩くようになってから気づいたんだけど、姿勢をよくして歩いた方がつかれにくいんだよね。
これはきっと重心の位置が適切な位置に来て、左右のバランスもよくなるからだと思うのだ。
前傾姿勢とか左右どちらかにかたむいていると余計な負担がかかって片側の足だけが痛くなったりするんだよね(>_<)
それ以来、常に姿勢はよくするように気をつけているのだ。
そんな姿勢をよくする上で大事なのが背骨(脊椎)。
人間の背骨は7対の頸椎、12対の胸椎、5対の腰椎、5対の仙椎、それにしっぽの名残の3~6対の尾椎があるのだ。
人間の場合は、頸椎と腰椎が前方にふくらんでいて、胸椎が後方にふくらんでいるので、ちょうど横から見るとS字型になっているのだ。
これは二足歩行に適した形状と考えられていて、前後左右のバランスをとるのに優れているとともに、S字型になることで上下の衝撃も吸収できるようになっているのだ。
頸椎はほ乳綱の動物でその数が保存されていて、あの首の長いキリンも頸椎は7対の骨でできているんだよ!
ヘビのようにくねくね動かなくて思ったより柔軟性がない(どっしりして安定感があるといった方がよいのかな?)のはそのためなのだ。
首なんかないように見えるゾウやブタでも7対なんだよね。
胸椎は肋骨(あばら骨)のついている部分で12対の胸椎に対応して左右に12本ずつ、計24本あるのだ。
聖書ではアダムの肋骨が1本とられてそこからイヴが作り出されることになっているけど、別に男女で肋骨の数に差はないんだよ。
肋骨は上から7対目までは胸骨とつながっていて前が閉じているんだけど、そこから下は胸骨とは結合していないので開いているのだ。
ちょうどみぞおちのところがその境というわけ。
折れやすい骨としても有名で、内臓に突き刺さったりしない限りは折れても大ダメージにはならないんだけど、かといって手足の骨のようにギブスで固定することもできないので、できるだけ胸部を動かさないように安静にして治るのを待つしかないという大変な治療が待っているのだ。
折れると笑うだけで激痛が走るらしいよ。
腰椎はまさに腰の骨で、ここは前後の動きだけでなくて回転運動もするのでよく動かすところなのだ。
腰痛やぎっくり腰は腰回りの筋肉・腱や腰椎に原因があるわけだけど、ふだんから姿勢をよくして腰回りの筋肉を鍛えておくと、腰痛になりにくいそうだよ。
「腰」という字は肉月に要と書くわけだけど、まさに体の中の「要」なのだ(もともと「要」は扇子の留め金の部分でそれがないと扇子がバラバラになるので大事な部分を「要」と言うのだ。)。
仙対と尾骨はおしりにかけてある骨で、しりもちをついて痛く感じるのはここの骨なんだよね。
で、背骨でよく聞く病気といえばヘルニア。
背骨は上下の衝撃を吸収して二足歩行を可能にしているんだけど、それには背骨のそれぞれの骨の間にある椎間板が緩衝剤の役割をしているのだ。
椎間板はゼラチン状の核のまわりにコラーゲンをたっぷり含む繊維状の軟骨があるものなんだけど、これがゴムの衝撃吸収剤のように働いているのだ。
ヘルニアというのは本来あるべきところから外れて外に出ている状態を指すんだけど、でべそは正式には臍(さい)ヘルニアと言うんだよ。
で、椎間板ヘルニアの場合はこの軟骨の椎間板が背骨の間からはみ出してしまう状態を言うんだけど、背骨のすぐ近くには太い神経が通っていて、はみ出した椎間板がその神経を圧迫して発症するのが椎間板ヘルニアなのだ。
激痛が走るというのもあるけど、背骨の神経は四肢の運動神経や感覚神経のと脳の中枢神経を結ぶ働きをしているので、手足のしびれ、感覚障害、筋力低下などの症状も出てくるんだ。
腰椎にできることが多くて、次いで頸椎にできるみたい。
椎間板ヘルニアで苦しむというのも、もともとは背骨が大事な役割をしているからなんだよね。
まさに人間の屋台骨だし、人間は特に二足歩行をするために四足歩行の動物よりよりバランスや重心の位置が大事になってくるから、背骨の役割も大きいのだ。
姿勢をよくして大事にしないとね♪
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