春じゃなくても食べられるよ
今日は上野に桜を見に行ったんだけど、ついでにアメ横によってサクラエビとワカメを買ったのだ。
ワカメは頼まれていたので買ったんだけど、ボクはサクラエビ入りのかき揚げが好きなので、ついでに買ったのだ。
ちょうどさっきまで見ていた桜と同じ色だしね(笑)
まさにサクラエビは桜色なのでサクラエビというわけだけど、もともと体は透明で甲に赤い色素があるから透き通ったピンク色に見えるんだって。
干したりゆでたりするときれいな桜色になるのだ。
体調は4cmくらいだけど体調より長い触覚があるのも特徴。
ゆでサクラエビの場合は、水の中ではしでくるくるかき回すと長い触覚がとれるよ。
これをとった方がおいしいと言われるのだ。
もっと古くから食べられているかと思いきや、サクラエビが食べられ始めたのは明治以降。
もともと深海に住んでいて、たまたま網が深く潜ってしまってとれたのが始まりなんだとか。
しかも、僕たちが食べている本物の国産サクラエビはすべて駿河湾産なのだ。
相模湾や東京湾の一部にも住んでいるらしいけど、漁が解禁されているのは駿河湾だけなんだって。
主な漁期は4~6月と10~11月で、6~9月は繁殖期なので禁漁期なんだそうだよ。
サクラエビはプランクトンを食べているんだけど、実はサクラエビが繁殖するには富士川が重要な働きをしているのだ。
昭和の初めの頃にサクラエビが激減したことがあったんだけど、その原因を富士川の汚染にあると突き止めたのが哲学者の中沢新一さんのおじいさんの中沢毅一さん。
私財をなげうって研究を行い、富士川の環境破壊を食い止める運動につながったのだ。
そのおかげで今もボクたちはサクラエビが食べられるようになったんだよ。
偉大な人なのだ。
クジラの問題もそうかもしれないけど、食は文化の大事な側面だから、環境破壊や乱獲でそれが食べられなくなるというのは文化の喪失だよね。
きちんとそのあたりにも配慮して、後世に食文化を伝えていきたいものなのだ。
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