2008/03/12

外で食べると格別?

米国人はとにかく外で食べるのが好きなのだ。
もうすぐ春なのでますますその傾向が強まると思うけど、レストランなんかでも天気がよければオープンテラスの方が先に埋まるくらい。
家に大きな庭もあるから、そこで食事することも多いみたい。
当然、山や河原でバーベキューをするのも大好きなのだ。
米国の公園にはトイレはなくてもバーベキュー用のコンロは置いてある、というようなところがあるくらいだよ!

で、気になったのはバーベキューという言葉。
BBQとかも書くけど、まったく語源が想像できないよね。
調べてみると、スペイン語のbarbacoa(丸焼き)という言葉が語源で、それがbarbecueになって、音からBBQと書かれるようになったみたい。
もともと「丸焼き」だっただけあって、当初のバーベキューはじっくりとやわらかくなるまで焼き上げるものを言うんだって。
日本でやるようなサット焼いて食べるようなものはグリルで、正確にはバーベキューではないらしいのだ。
バーベキューと言うためには、リブやブリスケット(肩バラ肉)のようなかたくて食べにくい肉をじっくりと蒸し焼きにしてやわらかく仕上げなくてはいけないそうだよ。

米国のバーベキューは、南部地域で長時間かけてブタを長時間かけて丸焼きにして食べる習慣から始まったそうで、一家族では食べきれないのでまわりの人も呼んで一緒に食べていたみたいなのだ。
そこから野外に多くの人が集まって肉をじっくり焼きながら談笑して楽しむ習慣がバーベキューとして確立されたみたい。
今では大不人気のブッシュ大統領は、ノーベル賞を受賞したアル・ゴア元副大統領と大統領選を戦った1999年の時点では、自宅のバーベキューに呼びたいような気さくな人柄ということで人気を集めたんだよ。
米国の人にとってはバーベキューに呼べるかどうかっていうのがつきあいやすさのひとつの目安みたいだね。

日本ではそのまま焼き肉のたれが使われることが多いけど、米国での味付けはやっぱりバーベキューソース。
トマトケチャップやウスターソース、にんにくなどをまぜ、そこに香辛料を加えて、ちょっとスパイシーで、でも甘ったるいソースなのだ。
これには家ごとの独自のレシピなんかもあるみたいで、きっと日本で言うところのの家庭ごとに味噌汁の味が違う、というようなものなのだ。
米国の人はこの味付けが大好きみたいで、ポテトチップスやフライドポテト、チキンナゲットなんかでもバーベキューソースを使うのだ。
それだけ親しみのある味ということなのかもしれないけど。

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