2008/03/02

ぞくぞく

今朝はものすごい寒気に襲われたのだ(>_<)
どうも体調を崩しているみたい。
寒くなったり、あたたかくなったり気温の変動が激しいからかな?
ボクはもう年だから、そういう急激な嚥下に弱いんだよね(笑)

こういう寒気のことを悪寒と言うのだけど、悪寒はまさに背中がぞくぞくする不快な感覚指すんだよね。
本当に寒いときや恐怖や戦慄でおののいているときもぞくぞくするけど、発熱する前にも悪寒が走るので、ぞくぞくしたらカゼの初期症状の可能性が高いんだよね。
あたたかくしてゆっくり休んだ方がよいのだ。
これは脳の中の発熱中枢がカゼなどの原因のウイルスに対する抵抗力を高めようと体温を上げる指令を体に出すんだけど(免疫反応は平熱よりも40度近い方が強力になるのだ。)、その指令が出ると寒気を感じるわけ。
実際に寒いと感じているわけじゃないんだけど、発熱しろ、という指令が来るからそういう風に感じてしまうのだ。

悪寒がひどいと鳥肌が立つけど、鳥肌も寒さだけでなく、強い恐怖感などを感じたときに出るのだ。
これは立毛筋という筋に肉が収縮することで毛穴が強く閉じられ、まるで羽をむしった鳥の皮のようにぶつぶつになるのでそう言われるのだ。
関西では「さぶいぼ」とも言うよね。
立毛筋が収縮すると発刊が抑制され、さらに体表面の毛細血管が圧迫されて血流量が減り、体温の低下を防ぐのだ。
立毛筋を動かすことで発熱もするんだよね。
なので、体温を上げようとする反射反応なのだ。

恐怖感や強いストレスを感じたときも鳥肌が立つけど、これはおそらく交感神経が興奮するからなんだよね。
強いストレスを感じるとアドレナリンが多く分泌されて、交感神経が興奮するんだけど、それによって体はいわゆる「臨戦態勢」に入るのだ。
心臓の心拍数や血圧が上がったり、消化管の運動が抑えられたり、体表面の血管が収縮したりするんだ。
むかしの人は寒くもないのに背中がぞくぞくするのに対して、「ぶるぶる」という妖怪を考えたりしたけど、不思議な感覚ではあるよね。

悪寒と似た言葉に悪心というのがあるのだ。
これは別によこしまな心(evil heart)という意味じゃなくて、吐き気などの気持ち悪い状態を指すんだよね。
保健体育ではじめて習ったときはなんのことかと思ったものなのだ。
最近はわかりやすいように「軽い吐き気」なんて書いてあるけど、むかしは薬の説明の副作用のところには「悪心」とだけ書いてあったりしたものなのだ。

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