力を入れて回す
米国に来てはじめて知ったんだけど、こっちではドライバーを「プラス」とか「マイナス」とか言わないのだ。
そもそもドライバーのことをドライバーとは呼ばず、「スクリュードライバー」ときちんと言うんだよね。
ドライバーといってしまうと運転手かゴルフのクラブの1番ウッドになってしまうみたいだよ。
こういうのを略すのは和製英語のことが多いんだよね。
で、プラスのドライバーは英語で「フィリップス」と言うのだ。
電機メーカーのフィリップス(Philips)とは関係なくて、フィリップス(Phillips)・スクリュー社が1933年に特許を買い取って発売したことに由来するそうだよ。
プラスの場合はねじ山とドライバーの先が自然にかみ合うので回しやすくて効率性が高くなるんだよね。
最近ではドライバーの先が磁石になっているものがあるけど、その場合はさらにネジが落ちないのでもっと便利なのだ。
ちょっとした工夫だけど、これは偉大な発明だよね。
で、ドライバーの先を十字にしたのが特許になるくらいで、もともとはドライバーと言えばマイナスだったみたい。
なので英語で単に「スクリュードライバー」というとマイナスドライバーなんだよね。
きっと日本に入ってきたときにはすでにプラスも普及していたから、先端の形で区別するようになったのかも。
欧米ではもともとドライバーはマイナスを指すから、先端で区別せずに後から出てきたものに名前をつけることになったのだ。
マイナスの場合はかたいネジの場合なんかは特にドライバーの先がねじ山から外れやすくて、ちょっと使いづらいんだよね。
シンプルな形で、ドライバー自体も作るのが簡単だから最初にできたんだろうけど。
でも、きちんとしめた後にわざとネジを外しにくくするにはマイナスのほうがよいし、ネジがあまりにも小さい場合は従事にねじ山をきれないのでマイナスになるのだ。
なので、まだまだ需要はあるんだよね。
このマイナスドライバーはピッキングにも使われるので、隠して持ち歩いていると処罰されることがあるんだって。
たいしたものじゃないような気もするけど、ドライバーを持ち歩くときには気をつけた方がよいかもしれないのだ。
もともと先がとがっていて危険なものではあるけどね。
一般にドライバーというとプラスとマイナスだけど、六角レンチとか、ねじ山と棒の先端をかみ合わせてネジを回すものはみんなドライバーと言うみたい。
特殊なものも含めてかなり種類が多いようなのだ。
大きさもいろいろあって、時計やメガネに使う小さなネジを回す精密ドライバーのようなものもあれば、業務用のモーターがついて自動で回す大型のものまであるよ。
工具としてそれだけ広い分野で使われているということだろうね。
ドライバーを使うとネジが回しやすくなるのは「てこの原理」なんだよね。
ドライバーの中心が支店と作用点になっていて、ドライバーのグリップのところが力点になるのだ。
中心から離れれば離れるほど小さな力で回転力(トルク)が得られるので、かたいネジを回すときにはグリップにさらにキャップをはめて太くするんだよね。
六角レンチのようなものの場合はすでにグリップじゃなくてT字型になっていて、その横棒を両手でもって回したりするよね。
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