2007/05/06

電話

米国だと「Hello」で、普通のあいさつなのに、日本では電話に出たときに「もしもし」って言うよね。
これはもともと「申し上げます、申し上げます」と言っていたものが省略されたものなんだとか。
なんだか電話が設置され始めたばかりのころ、電話の前で緊張して話す姿が思い浮かぶよね(笑)
そう考えるとほほえましい話なのだ。

大手町にある逓信総合博物館(ていぱーく)に行くと、日本で最初に作られた東京の電話帳があるんだけど、これがなんとB4の一枚紙なのだ!
というのも、電話が導入されて間もなくは、とてつもなく高級品だったので、大きな官公庁や大きな商店、華族なんかしか持っていなかったからみたい。
番号で「欠番」なんてのもあるんだよ。

むかしの映画とか見ていると、電話の交換台があって、まずは電話機の横の取っ手をくるくる回して交換台につないで「何番お願いします」なんて言うと、交換手さんがそこにつないでくれるんだよね。
ていぱーくにはその頃の交換台なんかも置いてあって、実際に交換業務の体験もできるんだよ。
これはけっこう楽しいのだ♪

電話といえば、発明したのはエジソンさんと並ぶ発明家のグラハム・ベルさん。
実はベルさん(の代理人)が特許出願した2時間後に、別の人も電話機の特許出願をしていたのだ。
で、米国は世界的にも特殊な「先発明主義」。
日本やヨーロッパは「先出願主義」だから、先に出願した方に特許が認められるんだけど、米国の場合は、「先に発明したこと」を証明できれば、後から出願しても特許が認められるのだ!
でも、けっきょくはそのもう一人の人は先に発明したことを証明しなかったので、特許はベルさんのものに。

この特許をもとにベル電話商会を設立するんだけど、これが後のAT&T。
2時間の差が大きな成功につながったんだよね。
もう一人の天才発明家のエジソンさんの会社は後にGEになるんだけど、この頃の人たちの作った会社は超巨大企業に成長して、今もあるっていうんだからおどろいちゃうよね。
日本でも越後屋呉服店が三井グループになったりして今でも続いているけど、一人の天才の才気が大企業につながっているっていうのが感心するよ。
ひとつの発明がそこまでのインパクトを持つというのも考えるとすごいことだよ。
今ではそれほどのインパクトの発明はなかなかないよね。
Dr.中松も選挙には出るけど、大きな会社は経営していないのだ(笑)

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