2007/05/28

日本のファーストフードと言えば

米国ではあまり食環境がよくなくて、一人で気軽に行ける外食っていうのが少ないんだよね。
レストランは高いし、一人では行きづらいし。
かといって、他にはピザやハンバーガー、サンドイッチといったファーストフードしかないのだ。
こっちの人たちはこれでよく飽きないものだなぁと思うよ。
でも、うれしそうに毎日同じようなメニューを食べているんだよね(>_<)

で、思ったのが、日本ではおにぎりとかそば・うどん、団子・もち、寿司などなど、手軽に食べられる軽食がむかしからあるよね。
どれも小腹が空いたときに短時間で提供されて、短時間食べられるものだし、まさにファーストフードなのだ。
なかでもボクは立ち食いそばが好きなんだよね(^o^)/
なんでもいいわけじゃなくて、こだわりもあるんだよ。
つゆの濃さ、めんのこし、揚げ物の具合などなど。
もちろん、安いっていうのも重要な要素だよ。

今で言う「そば」はむかしは「そばきり」と呼ばれていたんだよね。
というのも、(植物の)「ソバ」の食べ方としては、そのまま雑炊にしたり、粉にひいて団子やそばがきにして食べるのがメジャーだったのだ。
江戸時代の直前、安土桃山時代くらいに今のような「めん」状にしたそばが生まれ、江戸時代中期に広まったんだって。
それにしても、ゆうに300年は歴史があるのだ!
最初はもりそばのようにつゆにつけて食べる食べ方が主流で、後に熱い汁に入れた汁そばが出てきたそうだよ。

そばは江戸でもファーストフードの代表格で、それまでは「めん」と言えば「うどん」(当時は「うんどん」と呼んでいたみたい。)だったけど、江戸ではそばの方がメジャーになるのだ。
当時のそばや寿司、天ぷらは屋台で提供されていたんだよね。
よく時代劇に出てくる、肩に担いで運ぶU字型のやつだよ。
あれだと、そばとなべ、火力源(七輪とか)、それにつゆのもとととして「かえし」だけを持ち歩けばよいのだ。
現地で水をくんでお湯を沸かし、だしを取って「かえし」に加えれば汁ができるんだよ。
落語の「ときそば」なんかはそういう屋台なのだ。

現在の「そば」は、日本農林規格(JAS)によると、最低限そば粉を30%以上含んでいればいいんだって。
40%が標準品で、50%を超えると良品扱いだとか。
すると、そば粉8割に小麦粉2割を使った二八そばは良品扱いなんだね。
なんか、そば粉が半分を超えていないのにそばを名乗るっていうのもどうかと思うけど・・・。
原材料表示は含有量が多いものから表示するから、「そば」なのに「そば粉」が最初に来なくなってしまうんだよね(>_<)

植物のソバは、中国原産といわれていて、荒れた土地でもできるので、世界各地で食べられているのだ。
特に中国やロシア、朝鮮半島では大事な食物なんだよ。
冷麺はそば粉を使っためんで、ところてんのようにお湯の中に押し出して作るのだ。
フランスやイタリアなんかの欧州でも食べるんだって。
そういえば、そば粉を使ったクレープの「ガレット(galette)」っていうのもあるよね。
でも、ボクはやっぱり日本式のそばの食べ方が一番好きかな。
それも、気楽に、手早く、安価で食べられる立ち食いそばが一番だよ。

0 件のコメント: