2007/05/09

あっま~い!

米国では、味はそのままのコカコーラだけど、カロリーがゼロのコカコーラ・ゼロというのを売っているのだ。
これは、普通のコカコーラに大量に入っているブドウ糖(グルコース)の代わりに、合成甘味料のアスパルテームというのを使ってカロリーを抑えているんだよ。
アスパルテームは、アミノ酸のアスパラギン酸とフェニルアラニンのメチルエステルがペプチド結合したジペプチド(2つのアミノ酸が結合したもの)と呼ばれる化合物で、砂糖(スクロース)の約200倍の甘さなんだって。
コカコーラに大量に含まれているブドウ糖は砂糖の半分くらいの甘さなので、アスパルテームだと約400分の1の量でほぼ同じ甘さが出ることになるんだよ!

合成甘味料というと、日本でも戦時中に砂糖の代用品として使われたサッカリンが有名だよね。
発がん性があるということで今ではほとんど使われなくなったけど、サッカリンは砂糖の約500倍~700倍の甘さなのだ(多量に摂取すると苦みがあるけどね。)。
でも、これはネズミの実験の話で、ヒトの場合はその可能性が低いので、今では発がん性物質のリストから外され、ときどき添加物として使われているよ。

緑のポカリスエットに入っているステビアなんかも甘味料としては有名だよね。
こっちは天然の甘味料で、砂糖の約200倍の甘さ。
パラグアイ原産のキク科の植物なんだって。
合成甘味料として最近よく聞くものとしてはキシリトールもあるよね。
これはカロリーはそんなに低くないし、甘みも弱いんだけど、キシリトールは虫歯のもとにならない甘味料として注目されていて、アメやガムに入っていることが多いのだ。

甘いものといえば、ボクの大好きなアイス。
日本の食品規格では、アイスは4種類に分かれて、乳固形分が15%以上(うち乳脂肪が8%以上)がアイスクリーム、乳固形分が10%以上(うち乳脂肪が3%以上)がアイスミルク、乳固形分が3%以上がラクトアイスで、それ以外が氷菓(ガリガリ君とか)と呼ばれるのだ。
アイスクリームからラクトアイスまでは乳製品なんだよ。
ちなみに、アイスは非常に低温に保たれているので、いわゆる賞味期限や消費期限が設定されないのだ。

日本で最初にアイスが作られたのは明治期の横浜、馬車道で、「あいすくりん」という名前で売られたのだ。
これが旧暦の明治2年5月9日のことで、今でも5月9日(新暦)は、日本アイスクリーム協会の定めた「アイスの日」になっているそうだよ。
馬車道では、これを記念したイベントなんかもやっているよね(当時の「あいすくりん」の味を再現とか。)。
日本でも、枕草子の時代、すなわち、平安時代に、氷室で保存しておいた氷にあまかづらの甘い汁をかけてかき氷のようにして食べたっていうことが知られているんだけど、これがおそらく最古のアイスなのだ。
でも、氷室の氷も、あまかづらも非常に貴重なものなので、よほど有力な貴族じゃないと味わえなかったはず。
実際、明治になっても「あいすくりん」はやっぱり超高級品で一般人は食べられなかったのだ。
現代は誰でもアイスを食べられる時代になってよかったねぇ~。
ボクもこの時代に生まれてよかったよ(^o^)/

0 件のコメント: