2007/05/22

ばら

春と秋はバラの季節。
バラは花が美しいだけじゃなくて、その香りもむかしから楽しまれていて、香水なんかにもよく使われるよね。
ボクもけっこう好きな花のひとつなのだ。

このバラは北半球一帯で自生しているけど、もとはチベットや中国、ミャンマーのあたりにあった植物で、日本原産のものもあるんだとか。
古くからその花は好まれているんだけど、今のようにたくさんの種類が出てきたのは、フランス皇帝となった革命の英雄、ナポレオン・ボナパルトさんのお后、ジョセフィーヌさんのおかげだとか。
ジョセフィーヌさんは世界中のバラを集め、宮殿に植えさせたんだ。
それがもとになって品種改良が進み、現在のようにいろんな色、香り、形のバラが生まれていったんだよ。
野バラだと花はかなり小さいけど、今ではかなりの大輪の花もあるし、多くの色の花があるよね。

バラは赤やピンク、白、黄色、紫なんかがスタンダードだけど、バラの育種家の夢は長らく青いバラを作ることだったのだ。
でも、色素の関係で青い花っていうのは基本的に自然界のバラには存在し得ないんだよね(青の色素がもともとないのだ!
紫の赤を薄めていって青に近づけていってたみたい。
なので、厳密に言うと青紫なのだ。
で、自然交配ではどうしても「青い近い色」しかできないんだけど、遺伝子改良でついに正真正銘の青いバラが生まれたんだよね。

でもでも、青いバラにこだわらずとも、大輪のバラやこぶりのものなど、きれいなバラはたくさんあるよ。
春や秋の時期のバラ園は、美しい花とあまい香りで満ちているのだ。
無理して遺伝し改良なんかしなくてもよいと思うんだけど。
それに、青いバラって別にないから貴重だとは思うけど、色目としては断然優れているというわけでもないよね(笑)

ちなみに、バラは当然バラ科の植物だけど、多くの果物もバラ科なのだ。
リンゴやナシ、サクランボ、ウメ、イチゴ、ビワなどなど。
花のサクラもそうだよ。
で、バラもこれらの果物と同じようにちゃんと実がなるのだ。
ビタミンCのサプリでおなじみ(?)のローズヒップは野バラの花の根元にできる赤い実で、酸味が強くビタミンCがたっぷり含まれているのだ。
レモンはビタミンCの尺度で使われることが多いけど、実はクエン酸ですっぱくてビタミンCが少ないんだよね。
ローズヒップはその点違って、アセロラやグアバと同じでたっぷりのビタミンCを含んでいるのだ。
イチゴやミカンの方がレモンよりビタミンC含有量が高いんだよ。
実はサツマイモも含有量が高いことで有名なのだ。

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