2007/06/10

シナモン

ボクはシナモンの甘い香りが好きで、シナモン風味のお菓子なんかがあるとついつい選びがちなのだ。
リンゴとシナモンの組み合わせなんてたまらないよね。
シナモン風味の紅茶も、砂糖を入れなくても甘い感じがしておいしいのだ。
香りだけで甘そうっていうのがいいんだよね(^o^)/

シナモンは熱帯に広く生育しているクスノキ科の植物で、いわゆる香辛料のシナモンはこの木の樹皮を乾燥させて粉にしたものだよ。
樹皮のまま小さく切ってまるめたのがシナモン・スティックなのだ。
漢方では桂皮という名前で、食欲増進を増進させたり、体を温めたり、健胃作用、発汗作用などを目的に使われるのだ。
香りとほのかな甘みもあるから、そういう意味でも調合されることがあるみたいだよ(漢方薬ってくさくて苦いイメージがあるからね。)。
最近では、シナモンの甘い香りは気分を落ち着けて不安を和らげる作用もあると言われていて、アロマとしても使われるのだ。
たしかにシナモンの甘い香りはほんわかするよねぇ。

日本や中国には近縁の木もあって、それがいわゆるニッキ(肉桂)なのだ。
ちょっと成分が違うけど、主要な成分は同じみたい。
でも、ニッキっていうとシナモンよりちょっぴり辛みや苦みをイメージするよね。
ニッキアメと言われると魅力がないけど、同じ香りでもシナモン風味というとありがたみが増すのだ(笑)
関西ではおなじみのニッキ水も、シナモン・フレーバー・ティーに比べると庶民的な感じだよね(>_<)
香り成分は同じようなもののはずなんだけど、イメージかな?

シナモンは古くから人類に使われていて、エジプトでは紀元前4,000年にミイラの防腐剤として使われていたんだって。
中国では、中国でもっとも古い医薬の本である、後漢時代の「神農本草経」に載っているとか。
ちなみに、神農氏というのは中国の古代の支配者の三皇五帝の三皇の一人で、牛頭人身の神様なのだ。
百草をなめ、毒と薬に分けたという伝説があって、医薬の神様として信仰されているんだよ。
続く五帝の一人の黄帝は中国の伝統医療である漢方(正確には中国の生薬を使った伝統医療は「中薬」というのだ。漢方は漢の時代の中薬の処方のことで、日本にはこれが最初に伝わってたので中国の伝統医療を一般に漢方と呼ぶのだ。)を完成させたと言われていて、現存する最古の医学書の「黄帝内経」を表したとも言われていて、神農氏とならんで崇敬されているのだ。
ユンケルに名前を残しただけじゃないんだよ(笑)

0 件のコメント: