2007/06/17

電子レンジ

今日は料理を温めるのに電子レンジを使ったのだ。
これって、冷めたものを温めるときや、解凍、温野菜を作るのなんかにも便利だよね。
消費電力は高いけど、便利なことは確かなのだ。
で、少し気になったので、電子レンジについて調べてみたよ。

電子レンジは、英語では「micro wave oven」なんて呼ばれるんだけど、その名前のとおり、マイクロ波という電磁波を使って温めるものなのだ。
マイクロ波というのは、こたつや焼き肉でおなじみ(?)の遠赤外線よりさらに波長の長い電磁波のことで、波長がおよそ1m未満のものがマイクロ波と呼ばれるみたい。
衛星放送なんかもマイクロ波を受信しているんだって!

で、電子レンジのマイクロ波は、通常周波数が2.45GHzのものが使われているとか。
これは、1秒間に2.45×109、つまり24億5千万回振動するということなのだ。
波長になおすと、光の速度は毎秒30万kmなので、波長=並の速度÷周波数の式に当てはめると、

 3×108/2.45×109=0.122m=12.2cm

となって、だいたい波長10cmくらいの電磁なのだ。
なので、10cmより目の細かい網目は通過できないんだよ!
電子レンジのドアに網目があるのは、外にマイクロ波が漏れないようにしているのだ。

で、なんでマイクロ波でものが温まるのかというと、マイクロ波をあてることで水の分子の動きを活性化させているのだ。
水の分子の中の酸素と水素の結合している部分の振動エネルギーや回転エネルギーがちょうどこのマイクロ波のエネルギーに対応していて、マイクロ波の照射で水分子の振動・回転が活発化するんだよね。
で、その活発化した振動・回転エネルギーが熱エネルギーに変換されて、中に含まれる水が温められ、全体が温まるというわけ。
パンなんかを電子レンジで長時間温めるとぱさぱさになって、しまいにはかたくてかめなくなるけど、これは水分が温められてどんどん水蒸気として抜けて行ってしまうからなのだ!
ゆで卵を作ろうとしてたまごをそのまま入れると爆発するのは、中で発生した水蒸気の逃げ場がないからなんだよ。
レトルト食品を温めるとき、袋に水蒸気の逃げ道として穴を開けるように書いてあるのはそういうことなのだ。

電子レンジと言えば、ペットのネコを乾燥させようとして電子レンジに入れてしまった人が、家電メーカーに対して「ペットを入れてはいけない」と書いてなかった、という訴訟の話が有名だけど、これは本当の話ではないんだって。
全米中の裁判記録を調べても、そういう例はなくて、ちょっとしたことでもすぐ訴訟になる米国をよく象徴している話なので広まったものだとか。
もともとは何かの本で想定例として書いてあったようなものが一人歩きしたみたい。
ドライブスルーでコーヒーをこぼしてやけどした人がハンバーガー・チェーンから莫大な賠償金を手に入れた話は本当なんだけどね。

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