目分量でなくて
ボクは料理を作るときはたいてい目分量で、味見しながら調節するのだ。
慣れたものなのでだいたいそれでもおいしくできるんだけどね。
でも、日本橋たいめいけんのレシピのコールスローを作るときだけはきちんと計量スプーンで量るんだ。
はかり方はかなりいい加減なんだけどね(笑)
日本の場合、計量スプーンは大さじ、小さじ、小さじ半の3つの大きさがセットになったものが多くて、それぞれすり切りにすると、15ml、5ml、2.5mlになるのだ。
日本では香川栄養学園(女子栄養大学)を創立した香川綾さんが考案したんだって。
でも、この計量スプーンは日本独自のものではなくて、もともと欧米の文化でteaspoonというのとtablespoonというものがあって、それを参考に作られたみたいだよ。
でも、欧米の場合はすり切りじゃなくて山盛り(spoonful)で容積を量るんだって。
それだと誤差が大きくないのかな?
英国の古い定義では、大さじ=tablespoonが1/2~5/8英液量オンスで14.2~17.8ml、小さじ=teaspoonが1/8英液量オンスで約3.55mlだそうなのだ。
英国の液量オンスは1オンスの重さの水の容積で、英ガロンの1/160にあたる約21.4mlだそうだよ。
でも、今の定義ではtablespoonが15mlで日本の大さじと同じ液量になっているそうなのだ。
一方、米国ではtablespoonが1/2米液量オンスで約14.8ml、teaspoonが1/6米液量オンスで約4.93mlなんだって。
米液量オンスは米ガロンの1/128なので本当は約29.6mlなんだけど、栄養表示をするときだけは法律で30mlにすることに決まっているようなのだ。
ボクは同じスケールだと思っていたんだけど、かなり近い数字だけど微妙に数字が違っているんだね。
栄養表示の場合だったら同じになるんだけど。
料理に使うものとしては計量カップもあるけど、これもやっぱり香川綾さんが日本では考案していて200mlなのだ。
米の1合にあわせて180mlんあっているものもあるけどね。
米国では、0.5パイント=8米液量オンスで約237mlになるんだけど、法律ではメートル法に基づいて240mlとすることが決められているとか。
計量スプーンだと違いは無視できるくらいだけど、計量カップだと2割ずれているのでかなり大きな違いなのだ。
これは気をつけないとあぶないね。
とは言っても、ようは量り方の問題で、きちんとすり切りで量ることなんてほとんどないから、あんまり気にしなくてもいいのかもね。
計量カップできちんと量ることを気にするよりも、薄めに味付けしておいて味見をして、好みに合うように調整する方が大事なのだ。
とは言え、慣れないうちはきちんと量らないと濃いか薄いかの目安もつけられないから、最初のうちは計量スプーンやカップを使って、慣れてきたら後は目分量で、と段階を踏まえていくのがよいのかもね。
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