2008/02/22

糖衣C

米国のチョコレートは日本のものと比べると甘ったるくて、しかもしつこくてあまりおいしいとは思えないんだけど、こっちの人はみんなチョコが大好きなんだよね。
クッキーなんかもチョコ入りのものが人気だし、チョコフレーバーのヨーグルトなんかもあるよ。
朝に食べるシリアルにもチョコ入りのものがあるくらいなのだ。
で、さらにびっくりなのは、それがチョコチップじゃなくてM&Msだったりすることなんだよね(マークがないからパチモンの可能性もあるけど・・・)。

M&Msというと手の上で融けないように砂糖でコーティングし、さらにどぎつい色で着色したものだけど、日本で言うといわゆる「マーブルチョコレート」だよね(笑)
コーティングすることでチョコレートの中の脂肪分が表面に浮き出すブルーミング現象も抑えることができるらしいのだ。
でも、M&Msの場合はそのコーティングも暑いときには少し融けてきてべたべたするんだよね(>_<)
日本のマーブルチョコの方がよくできている気がするのだ。

そのマーブルチョコなんだけど、なんとこれは一般名詞ではなくて明治製菓の登録商標のようなのだ。
1961年に7色の糖衣をつけたチョコをおまけのシール(発売当時は鉄腕アトムのシールだって)をつけて販売したのがはじまりだとか。
「マーブル」はもともとラテン語で「輝く石」の意味で、英語ではそこから「大理石」を意味する言葉になっているけど、砂糖でコーティングした状態がつやつやしているので、そう名付けたようなのだ。
そう言えば、カラフルな碁石に見えなくもないよね(笑)

でも、英語で「マーブル」というと、通常は大理石の模様のように色の違うものが混ざり合ったものを指すのだ。
マーブルケーキというと普通のパウンドケーキとチョコベースのパウンドケーキが混ざったものなのだ。
なので、マーブルチョコレートというと、普通のチョコレートとホワイト・チョコレートが混ざり合ったようなものをイメージしてしまうわけ(実際にそういうお菓子はあるよね。)。
なので、M&Msはcandy-coated chocolateだとか、単にchocolate candyと呼ばれるのだ。

そうなるといよいよ困るのが砂糖でコーティングした粒状のチョコレートを一般的になんと呼ぶかだよね。
普通の人はマーブルチョコと呼ぶと思うけど、それは明治製菓のもののみで、フルタの製品はハイエイトチョコや輪投げチョコなのだ。
英語のようにチョコレート・キャンディというとチョコ味の飴みたいだし。
candy-coated chocolateをそのまま直訳して糖衣チョコと呼ぶのがいいんだろうね。

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