2008/02/04

Candy of Bontan

南国銘菓と言えばやっぱりボンタン飴。
今日、米国のスーパーでも米国製のボンタン飴を売っているのを見かけて思い出したのだ!
鹿児島を代表するお菓子なのだ。
ボクは小さい頃から好きで、よく買って食べていたのだ。
今でも散歩の途中にお菓子のまちおかとかの安売りのお店を見かけると、ついついボンタン飴を買ってしまうんだ。
甘すぎないし、なんとなく食べたくなる味なんだよね。

もち米、水飴、砂糖、麦芽糖を練り合わせて、オレンジに着色し、ボンタンなどの柑橘類のフレーバーを足したものなのだ。
「飴」とは言っているけど、食感はソフトキャンディに近いし、箱や形はキャラメルなんだよね。
オブラートで包んであるのも特徴的なのだ。
日本で製造・販売しているのはセイカ食品という会社で、やっぱり鹿児島名物の「白クマ」アイスもここの製品なんだって。

その歴史は大正15年までさかのぼるそうで、セイカ食品の前身の鹿児島菓子という会社は水飴製造業だったんだって。
ある日、社員が水飴から作った朝鮮飴(いわゆる求肥)をはさみで切って遊んでいるのを創業者が見てヒントを得て、その小さく切った求肥に着色・着香してキャラメル型にして販売したのが始まりだというのだ。
佐賀・熊本特産の「ひよくもち」というもち米を社内で精米・研米・製粉し、一晩10度以下の冷水につけてから(「寒ざらし」というそうだよ。)、蒸気釜で2時間半かけて練って作られるんだって。
ボンタン飴とは言うけれど、今では南九州特産のボンタン(阿久根産のものを使用)のエキス(これをボンタン・オイルというそうなのだ。)だけでなく、串木野周辺のサワーポメロ果汁(pomeloはボンタンの英語名だよ。)、温州みかんの果汁なんかも加えているんだって。
わりとさっぱりした甘みなのはこういう柑橘類のエキスのおかげなんだよね。

ボンタン飴と一緒に鹿児島のアンテナ・ショップでセットで売られているのを見かけるのが兵六餅とさつまいもキャラメル。
兵六餅はボンタン飴と同じように求肥から作るんだけど、のりや抹茶、きなこなんかを練り込んであるんだとか。
さつまいもキャラメルはさつまいもをふんだんに使って、独自の製法で練り上げたというもので、食物繊維が多いのでちょっと舌触りは違うけど、ボンタン飴に似た感じのものなのだ。
このふたつは基本的には鹿児島周辺でのみ販売されていて、東京では有楽町のアンテナ・ショップなどで手にはいるのだ。

でも、ボクが好きなのはやっぱりボンタン飴。
果物のボンタンも好きなんだけど、別にボンタン飴はボンタンの風味なわけではないので、違った意味で好きなのだ(笑)
米国産のボンタン飴も買って食べてみたけど、粒が小さくて、ちょっと舌触りがざらざらだったのだ。
やっぱり日本のボンタン飴の方が優れているのかも。

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