2008/02/13

ネズミ男現る

米国に来てから重宝しているのがパーカー。
米国人はパーカーが大好きで、かなりの人が来ているのだ。
ラッパーの人たちなんかが着こなしていることもあって、そういうファッションにあこがれている若者もよく着ているよ(そういう人は大きめのパーカーを着ているのだ。)。
でも、ボクが重宝しているというのは、防寒着としてなかなか優れているという点なのだ。

日本ではほとんどパーカーのフードをかぶっている人なんていないし、かぶっていると「ジャミラおじさん」とか「ネズミ男」扱いだけど、米国ではけっこうかぶっている人がいるんだ。
ボクもその一人。
その理由は単純で、フードをかぶると頭と耳がとてもあたたかいのだ。
米国北東部の寒さはかなりのものなので、立派な防寒具なんだよね。

もともとパーカーはアラスカやシベリアに住んでいた人たちの頭巾付の毛皮のジャケットのことで、ヤッケとも呼ばれるのだ。
極域に住むイヌイットの人たちがアザラシやトナカイなんかの毛皮で作っていたものがオリジナルなんだよ。
アラスカとシベリアで同じようなものがあるのは、カムチャッカを通ってシベリアからアラスカへ、そして南北米大陸を縦断、というグレート・ジャーニーとも適合しているのだ。
で、その毛皮のパーカーに似ているということで、フード付きのスウェットやジャンパーがパーカーと呼ばれるようになったみたい。

もともとが防寒具なだけあって、今でも立派な防寒具として昨日するというのは納得できるよね。
頭や耳を寒さから守るには防止や耳当てでもいいんだけど、フードの場合はそれにさらに首まわりも温められるという利点があるのだ。
顔面以外は防寒できるのでかなりの優れものだよ。
特に首の後が寒さから守られるのは大きなメリットだと思うんだよね。

さらに、スウェットのパーカーの場合はおなかのところに袋状のつながっているポケットがあるのだ。
この中に手を入れているとあたたかいんだよね。
かっこつけて手を入れるわけじゃなくて、本当に寒いから入れるのだ(笑)
でも、日本の場合はそういう実用的な衣服というより、やっぱりファッション先行で着られているんだよね。
ボクも米国に来て、厳しい寒さを実感してその偉大さ(?)に気づいたわけだけど。
おそらくほとんどの服はそうだと思うんだけど、実用的な意味があるものなんだよね。

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