2008/02/24

千葉名産の

米国の人たちは本当にピーナッツバターが好きで、スーパーではフレーバーがついたものまで売っていたりするのだ。
ピーナッツバタークリームサンドなんかのお菓子も定番中の定番だよ。
チョコレートの次にピーナッツクリームが多いような気がするよ。
でも、実は米国のピーナッツバターはそんなに甘くないのだ。
日本のものは水飴を加えて甘くしてあるものが多いけど、米国で普通に売っているピーナッツバターはそんなに甘くなくて、濃厚なクリームという感じ。
お菓子に使うときに砂糖をたっぷり加えてこれでもか、というくらい甘くするんだけどね。

ピーナッツは落花生油が搾り取れるほど多くの油分を含んでいるわけだけど、この油のおかげでピーナッツバターができるのだ。
作り方は単純で、あらかじめよく乾燥させておいたピーナッツをさらに丁寧に炒って水分を飛ばした後、薄皮と胚芽を除いて荒く砕き、それをさらにミルですりつぶすのだ。
荒く砕いた段階だとただのクラッシュしたナッツで、とろみも何もないんだけど、これをさらにミルで細かくすりつぶし、練っていくと、大量に含まれる油分のおかげでペースト状になってくるのだ。
風味を増すために食塩や砂糖、油脂を少し加えるとピーナッツバターのできあがり。
基本的にはピーナッツをすりつぶしただけなんだよね。
油分がそんなに多くない他の豆ではできないのだ。
名前のとおり、ナッツのような油脂を大量に含んでいるという性質をあわせ持っているからこそなんだよ。

米国ではピーナッツをすりつぶしてピーナッツバターにするわけだけど、沖縄では同じようにすりつぶしたピーナッツをくず粉などのデンプンでかためてジーマミー豆腐というものを作るのだ。
これは胡麻豆腐の胡麻をピーナッツに変えたようなもので、食感も似ているんだけど、風味がピーナッツなんだよね。
琉球語でピーナッツのことをジーマミーと言うので、名前の漬け方も胡麻豆腐とまったく同じなのだ(笑)
ジーマミーというのは落花生=南京豆の別名の地豆(じまめ)から来ているそうだよ。
胡麻も同じく油がとれるけど、かためて豆腐状にするところも同じというのはおもしろいよね。

ピーナッツバターで注意しないといけないのは、大量の油を含んでいるものなのでカロリーがかなり高いということ。
さらに加糖してあるものはめちゃめちゃカロリーが高いのだ。
ボクはピーナッツバターのような食品を好むことが米国で肥満傾向が横行しているひとつの原因だと思うんだよね。
でも、それ以上に気をつけたいのは、ピーナッツ油にはアレルギー症状を起こすことがあるということなのだ。
そんなにメジャーなアレルギーではないけど、けっこうピーナッツがだめな人はいるんだよね。
ピーナッツバターやナッツであれば避けやすいけど、ピーナッツ油は植物油としていろんなものに使われているので、そこまで気をつけるとなるとよくよく注意しないといけないのだ。
それと、南米産のピーナッツの場合は、カビ毒のアフラトキシンが微量含まれていることがあるんだよ。
日本ではきちんと基準が決まっていて、それを超える含有量のものは認められないけど、南米産ピーナッツの食べ過ぎにはそういう面からも気をつけた方がいいんだよね。

でも、ピーナッツ油の中にはビタミンEも豊富で、必須脂肪酸のオレイン酸やリノール酸も多いんだって。
なので、食べ過ぎないように気をつける分には優れた食品なのだ。
ピーナツをばりぼり食べてもいいけど、ピーナッツバターはすりつぶしただけのものだから、パンに少しぬって手軽に食べられるのだ。
どんな食べ物でもそうだけど、食べ方に気をつけてメリットを引き出せるようにすれば、健康によいのだ♪

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