2008/02/18

白銀の世界はまぶしいよ

この時期スキー場で気をつけないと行けないのが「雪目」。
雪は紫外線を一部反射するので、その照り返しの分だけ日焼けしやすいので、いわゆる「雪焼け」になるのだ。
で、この紫外線は目にも影響していて、目がしばしばしたり、痛くなったり、ものをまぶしく感じたりするようになったら「雪目」なんだよ。
軽度なものは放っておいても治るけど、ひどいと視力が落ちたり、あまりにもひどいと失明することもあるので気をつけないといけないのだ。

タンパク質は紫外線に当たっていると変性してくるんだけど、まさにその反応が目の表面、しかも角膜上で起こっているのが「雪目」の正体なのだ。
角膜表面のタンパク質が変性することでそこに小さな「キズ」ができたような状態になるのだ。
それで目がしばしばしたり、痛くなったりするわけだけど、このキズの程度がひどいと角膜に障害が残ってしまうのだ(>_<)

まぶしく感じるのはものが見えにくくなっているので、よりよく見ようと瞳孔を開くからだよ。
そうするといつもよりたくさんの量の可視光が目の中に入ってきてしまうのだ。
暗いところで瞳孔が開く分にはよいのだけど、光の量が少ないんじゃなくて別の理由で見えづらくなっているときに開いてしまうから過剰な可視光が目の中に入ってくることになってしまうんだよね。

「雪目」はスキー場で特に気をつけないといけないんだけど、それ以外にも意外と危険は潜んでいるのだ。
色つきのレンズの入ったメガネやカラーコンタクトをしている場合、きちんと紫外線カットになっていないと雪目になる可能性があるんだ。
というのも、色がついていると言うことは一部の可視光を吸収しているわけで、目の中に入ってくる光の量がそれだけ減っているということなのだ。
でも、紫外線カットでない場合は投下してくる紫外線量は変わらないんだよね。
そうすると、可視光の量が少なくなるから瞳孔が開くんだけど、入ってくる紫外線の量が変わらないので、それだけ目が紫外線の危険にさらされることとなるのだ。
けっこう気づかないうちに角膜にキズがついていて、視力が落ちたりするらしいよ。
色つきのレンズやカラー粉炊くとの場合はしっかり紫外線カットのものを選んだ方がよいのだ。

それと、ようは紫外線が目の中に入ってくるのが危険だというわけなので、長時間ブラックライトの中にいるのもあんまりよくないのだ。
光が出ているイメージはないけど、けっこう紫外線がでているんだよね。
ブラックライトの中だと暗くて瞳孔も開いているので、リスクは高くなっているんだよ。
それと、これはほとんどの人には関係ないけど、エベレストの頂上のようなとても標高が高くて空気が薄いところでは、大気による紫外線の遮蔽効果が弱いので、地上より多くの紫外線を浴びているのだ。
高山登山をするときは紫外線を防ぐ保護メガネをするのが常識みたいだよ。

紫外線はくもりの日でもけっこうな量が降り注いでいるので、スキー場では必ず紫外線カットのゴーグルを着用するのがおすすめなのだ。
油断大敵だよね。
白人なんかの青い目は特に紫外線に弱いのでいっつもサングラスをしているわけだけど、黒い目のボクたちも多少紫外線に強いとは言え、きちんと気をつけた方がよいみたい。

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