2007/07/09

七夕

ちょっと遅れてしまったけど、米国時間では昨日が七夕。
日本ではもう一昨日だよね(笑)
でも、本来は中国から伝わった五節句のひとつなので、旧暦でやるべきなのだ。
そうすると梅雨も明けているから晴れることが多いんだよね。
ちなみに、米国ではきれいに晴れていたよ。

七夕は中国から伝来したもので、旧暦では立秋前後にあたるので、お盆行事と一緒に行われていたんだって。
それが独立して七夕になったとか。
七夕と書いて「たなばた」と読むのは、古事記なんかにもある棚機津女(たなばたつめ)の伝説と習合したためで、この棚機津女というのは、川のそばで神の衣を織り、一夜神に身を捧げる巫女さんの一種なんだ。
神に仕えて機を織ると言うところが重なって習合したみたい。
もともとは神への生け贄「人身御供」の一種なんだけどね。

大伴家持さんなんかは七夕のことを和歌に詠んでいてそれが万葉集に載ってるくらいで、奈良時代には日本に伝わって宮中行事として行われていたみたい。
笹はもともと精霊(祖先の霊)のやどるよりしろで、お盆の行事の一部だったことの名残なのだ。
短冊に願い事を書いてかざるようになったのは江戸時代からで、日本独自の風習らしいよ。
でも、よく考えれば、なんでお願い事するのかよくわからないよね。

七夕と言えば先代の七夕祭りが有名だけど(これは旧暦に合わせて8月だよね。)、もともと飢饉の多かった東北地方で天災を払うお祭りが行われていたんだって。
それを伊達政宗公が婦女に対する文化向上の目的をこめて七夕祭りを奨励してことから、七夕祭りとして行われるようになったとか。
藩政時代は盛大に行われていて、明治・大正になると細々と続けられるだけになるんだけど、1927年に地元の商店街が大規模に飾り付けるようになって、今のお祭りになったのだ。

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