2007/07/16

運動飲料

この季節は何かと汗をかくよね。
ボクは汗かきなので、それはそれは大量の汗をかくのだ。
でも、汗をかいてそのあと水だけをいっぱい飲むと体内のイオンバランスが崩れるというので、最近ちょっとスポーツドリンクに興味を持っているのだ。
というわけで、ちょっと調べてみたよ。

スポーツドリンクという名前は、運動中に水分補給を行うとともに、発汗で失ったナトリウムやカリウム、ミネラル分も補給するための飲料として開発されたので、そういう名前がついているのだ。
運動中に飲むものなので、クエン酸とか、ブドウ糖(glucose)やショ糖(sucrose)、果糖(fructose)なんかの糖分も入っていて、エネルギー補給もできるようになっているものもあるんだよね。
だから、べとべとして甘いのだ。
さらに、最近では差別化を図るために、必須アミノ酸を入れたり、分岐鎖アミノ酸(BACC、ロイシン、イソロイシン、バリンのこと)を入れたり、ビタミンを入れたりしているよね。
たいていは吸収がいいように、血液と同じくらいの浸透圧に調節してあって、生理食塩水(重量比率で約0.9%)くらいの濃さなんだって。
これで、脱水症状や熱中症を防ぐのだ。

米国のダム工事現場で、水だけを飲み続けていた作業員が体の不調を訴えるので調べてみると、汗をかいた後に水だけを飲むと体内のイオンバランスが崩れることがわかったんだって。
そのときは塩化ナトリウムや塩化カリウムを錠剤にしたものを一緒に飲むようにしたそうだよ。
で、この事実がわかってから、フロリダ大学の泌尿器科の教授がアメリカン・フットボールのチームの協力を得て、水分補給とミネラル補給を同時に行う飲料の開発をしたんだ。
それが世界最初のスポーツドリンクのゲータレードで、今でも米国でのシェアは非常に高いよ!
日本で最初に開発されたのはポカリスエットで、もともと大塚製薬は点滴用の輸液や注射用の生理食塩水を作っていたので、その技術を基礎に開発したとか。
今では国内外のものも含めて多くの種類があるよね。

でも、このスポーツドリンクはもともと運動時の水分補給を目的に開発されたものなので、運動していないときに飲み過ぎるとよくないそうだよ。
汗をかいていないのにスポーツドリンクを飲み過ぎると塩分やミネラルの過剰摂取になるし、糖分の入っているスポーツドリンクを飲み過ぎると、急性の糖尿病を発症する危険性もあるとか。
これは俗に「ペットボトル症候群」と呼ばれているもので、飲み物だと知らず知らずのうちに大量の糖分を摂取してしまうので、こういうことが起こるのだ。
スポーツドリンクの中には炭酸飲料より糖分が多いものもあるみたいだから、きちんと確認しないとダメなんだろうね。

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