2007/07/11

光化学スモッグ

米国は都会でもわりと緑が多いし、東京なんかに比べるとはるかに環境はよさそうな気がするんだけど、やっぱり車社会でとにかく自動車が多いから、空気は汚れてしまうみたい。
夏になると光化学スモッグ警報がけっこう出るみたいなのだ。
首都ワシントンDCでは、光化学スモッグ警報が出ると自動車の利用を減らすため、域内のバスが無料になるんだって。
でも、ボクがいつも使っている地下鉄のメトロは平常どおりなのだ(>_<) というわけで(?)、今回は光化学スモッグについて調べてみたよ。 光化学スモッグというのは、工場からの排煙や自動車の排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)や炭化水素(エーテル、アセトンとかの揮発性有機化合物)が、紫外線で光化学反応を起こして有害な物質(オゾンやアルデヒドなどの光化学オキシダント)ができる現象を言うのだ。
できた酸化物が空気中に滞留してもやもやっとスモッグ状になるのでこう呼ばれるんだ。
日差しが強くて風が弱いときに起こりやすいみたい。

米国は実は光化学スモッグの本場のようで、世界ではじめて光化学スモッグが認識されたのはロサンゼルスなんだって。
それは1945年のこと。
日本では環七沿いの杉並区堀ノ内のあたりで1970年に確認されたのが最初だって。
最近は減少傾向にあったんだけど、また発生件数が増えてきているらしいよ。
中国からの大気汚染の流入なんかも関係しているとか。
米国では日差しがかなり強いので、光化学スモッグも発生しやすいのかな?

光化学スモッグが発生すると、目が痛くなったり、のどが痛くなったりするんだけど、ひどい場合には嘔吐や皮膚のはれ、手足のしびれ、意識障害なんかも出るんだって。
植物にも有害で、葉っぱを枯らせたり、花の色を変色させたりするとか。
紫外線による光化学反応で反応性の高い物質が精製され、それが空気中を漂っているんだけど、それに触れるとさらに化学反応が起きてしまうと言うわけなのだ。
薬品の飛沫が空気中を漂っているようなものなんだよね。

はっきりいって個人では防げないんだけど、大気汚染をできるだけしないように努めるしかないのだ。
とにかく発生のおそれのある場所にいる場合は、警報に気をつけるしかないね。
個人でできる対策としては、光化学スモッグが発生して気持ち悪くなったりしたらシャワーを浴びて体に付着した有害物質を洗い流したり、目を洗ったりうがいをして被害を少なくすることくらい。
雨が降ったり、気温が下がると徐々に有害な光化学オキシダントがなくなっていくので、光化学スモッグが発生したら建物の中に非難して、ほとぼりが冷めたころに外に出る、というのもあるんだよね。
外にいなくちゃいけない場合はダメだけど。
光化学オキシダントの粒子は花粉なんかに比べてもはるかに小さいので、マスクなんかでは避けられないので、こうするしかないみたい。

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