ガス
米国に来てから毎日自炊するのでそれなりにガスを使っているんだけど、計量の単位が立米(立方メートル)なので、毎月の使用量が1m3で同じなんだよね(笑)
なので、微妙に節約してもガス料金は変わらないのだ。
で、ガスのことを考えていたら、もともとこのガスってなんなんだっけ?、と気になったので調べてみたんだ。
いわゆる都市ガスというのは液化天然ガス(LNG)や液化天然ガスに石油ガスをブレンドしたもので、導管(パイプライン)によって各使用場所に供給されるのだ。
ガスタンクはそのガスのおおもとを液体として貯蔵・保存しているところで、そこから地下の導管を通ってきているというわけ。
ガスの導管は電線や電話線、水道管と同じようにライフラインのひとつなので、公共料金として料金設定は法令の規制を受けるのだ。
ちなみに、都市ガス自体は本来は無臭なんだけど、ガス漏れを検知しやすいよう、わざとあの独特ににおいをつけているんだよ。
一方、地方に行くとよくあるプロパンガス(和製英語なんだよね。)又は液化石油ガス(LPG)もガスはガスなんだけど、これは各使用場所で個別に保存するんだよね。
なのでガス屋さんが使用量をチェックして使った分を足してくれるのだ。
詰め替える手間があるんだけど、初期費用のかかるインフラの導管を引かなくてもいいし、何より、地震などの災害後にもすぐに使えるようになるという利便性があるのだ。
阪神大震災の後は、電気や都市ガスは2~3ヶ月復旧に要したと言うけど、プロパンガスは数日以内に復活したんだよね。
これはすごい強みで、人口密度が低いところや離島、山の上のような導管を整備しづらいところでは大活躍なのだ。
ちなみに、いわゆる家庭用のプロパンガスは簡易ガス事業と呼ばれる区分で、やっぱり料金設定は法令の規制を受けるのだ。
プロパンガスも漏れたらすぐわかるようにわざわざにおいがつけてあるんだよ。
で、それぞれのガスの特徴だけど、液化天然ガスは名前のとおり天然にガスの形で産出される気体燃料を-162度まで冷却して液体にしたもので、冷やしている限りは常圧でも液体なのだ。
都市ガスはこれを気化させてから導管で運ぶんだよ。
主成分はメタンで、そのほかにエタンやプロパン、ブタンなんかも含まれるみたい。
ガスの中では安全性が高い方らしいけど、メタンは二酸化炭素以上に温室効果の強い気体で、ガス漏れが大きな問題になるのだ。
シベリアの天然ガスの導管ではけっこうガス漏れが起こっているらしくて、地球温暖化につながっていると言われているのだ。
(ウシのげっぷには大量にメタンが含まれていて、地球温暖化問題で議論されることもあるんだよ。)
また、空気より軽いので、都市ガスは上方に拡散していくんだよね。
なので、都市ガスが漏れたときは姿勢を低くした方がいいわけ。
液化石油ガスは石油と一緒に採掘されることがあるので石油ガスと呼ばれるんだけど、実は石油とは独立しても採掘されるのだ。
石油ガスの場合は、ちょっと圧力をかけただけで(8気圧くらいだって)常温でも液体になるので、小型のガスタンクに高い圧力で詰め込むと液体として保存できるというわけ。
冷やさなくてよいし、持ち運びにも優れているので、導管のない地方でも使われるんだ。
プロパンガスと言われるくらいで主成分はプロパンだけど、ブタンなんかも含まれるそうだよ。
でも、ガスが漏れると爆発を起こしやすいので取扱いは気をつけないといけないんだ。
で、石油ガスは空気より重いので、ガスが漏れると下に沈むのだ。
なので、プロパンガスが漏れたときは、姿勢を低くしてはいけないんだよ!
都市ガスとは逆なのだ。
こうやって見てみると、使い方は同じようなものだけど、都市ガスとプロパンガスではけっこう性質が違うんだよね。
安全に使えるようにいろいろ工夫されているとは言え、何が起こるかわからないから、自分が使っているガスについてちょっと調べてみるのはよいことかも。
0 件のコメント:
コメントを投稿