2007/07/10

熱中時代!

米国では夏も本格化してきて、連日気温が35度を超えるようになってきたのだ。
西部や南部の方では40度を超えることもざらなんだって。
で、そのまま放っておくとホームレスの人たちが熱中症で亡くなってしまう可能性もあるので、図書館などの空調のきいた公共施設を開放して、そこに非難するように促すのだ!
そんな話を聞いて、今日は少し熱中症について調べてみたよ。

熱中症というのは、高温多湿な外気等が原因となって起きる症状の総称で、大きく分けると、熱失神、熱疲労、熱けいれん、熱射病に分類されるそうだよ。
熱射病のうち、強い日差しに当たりすぎて発症するのが日射病なのだ。
でも、日差しがなくても高温多湿だと同様の症状が発症するので、大きくは熱射病と言うんだよね(サウナなんかで倒れる人が時々いるよね。)。

熱失神は発汗による脱水と熱による末梢血管の拡張によって循環器機能が低下して起きるもので、その名のとおり失神していきなり倒れるのだ。
夏の校庭で長い校長先生の話を聞いていると倒れる、というのが典型的なもの。
いきなり意識がなくなって倒れるので、打ち所が悪いとけがもしてしまうんだよね。
体温は正常であることが多いけど脈拍は弱くなっているとか。
とりあえず冷やすとともに、ひどい場合には輸液で直接血液中に水分を補給するんだって。

熱疲労は多量の発汗によって水分と塩分の補給が間に合わなくなって起こる脱水症状で、とにかく大量の発汗が認められるとか。
夏に汗をかきすぎて気持ち悪くなることがあるけど、それは程度の軽い熱疲労が起きているのだ。
この状態で水だけ飲むと体内のイオンバランスが崩れてしまうので、スポーツドリンクなどで水分を補給した方がいいんだよね。
体を冷やして汗を抑えるのが重要みたいだけど、ひどい場合にはやっぱり輸液で治療するのだ。

実際にイオンバランスが崩れて、塩分・ミネラルが不足した状態になってしまうのが熱けいれん。
名前のとおり手足がけいれんするんだよ。
イオンバランスが崩れているので、スポーツドリンクよりももっと濃い食塩水なんかを飲むと症状が軽減するとか。
けっこうすぐに効果があるみたいだよ。
でも、自分一人だとどうにもできないことも多いから、この症状が出ないように、水分補給時は適度に塩分やミネラルもとるように気をつけることが大事なのだ。

熱射病は視床下部にある体温の調整機能が正常に機能しなくなったときに起こるもので、あまりにも暑いところにずっといると起こるのだ。
多少の「慣れ」はあるんだろうけど。
熱射病の場合は意識がなくなっていくと同時に体温もどんどん上昇していくので危険な状態に陥りやすいのだ。
まずは体を冷却してあげて、安静にするしかないんだよね。
霧吹きがあれば吹きかけて上げて気化熱で体温を下げるようにするのもよいみたい。
本当に意識がなくなって倒れてしまった場合は緊急治療が必要なので、救急車の出番なのだ。
これはとにかく暑いところにずっといるのを避けるしかないんだよね。
日射病はつばのある帽子をかぶるだけでもだいぶ効果があるみたいなので、暑いのが苦手な人は特に気をつけたいのだ。

注意点は、温度はそんなに高くなくても湿度が高いと起こることがあること(通常は汗をかいてその気化熱で体を冷やしているんだけど、多湿だとその調節がきかなくなるのだ。)、急激な気温差があると起こりやすいこと(空調のきいたところからいきなり暑い外に出るとぐっと来るのだ。)など。
疲労がたまっていると起こりやすいので、疲れているときは暑いところでの作業は避けたり、適度に休憩をとることも重要なのだ。
それと、水分補給をするときは塩分やミネラルの摂取にも気をつけることかな。
ボクは暑いのはわりと得意だけど、過信していると大変なことになるかもしれないから、自分でも気をつけようと思ったよ。

0 件のコメント: