2007/11/05

パンはパンでも食べられないかたいパン

ボクは米国に来てから毎日自炊をしているんだけど、そのとき何かとお世話になっているのはフライパン。
炒めるのに使うのはもちろん、ちょっとした汁物(パスタのソースなど)はフライパンで作ってしまうのだ。
というのも、フライパンの方が底が広くて浅いから、沸騰するのが早いんだよね。
吹きこぼれないように注意すればかなり便利なのだ。

英語で「パン」というのは平たい浅い鍋のことを指していて、フライパンの他にも、フライパンよりはちょっと深い片手鍋のソースパンなんてのもあるよね。
名前のとおり、フランス料理なんかでソースを使うのに使うのだ。
フライパンはフライパンと言うくらいだからフライに使うんだよね。
日本のように深めの天ぷら鍋などは使わず、少なめの油でフライパンで揚げ焼きにするのが一派的だったからみたい。
カツレツも最初はパン粉をつけてから多めの油で揚げるように焼いていたんだけど、面倒なので天ぷらのように油の中で完全に揚げてしまうようになったんだよね。
もともと英語のフライは油で炒める、焼く、揚げるの全部の意味があって、目玉焼きもfried eggというくらいなので、油を使った焼いたり揚げたりするのに使えばフライパンになるのだ。

金属製のフライパンとしては鉄のものとアルミのものがあるけど、それぞれ特徴があるんだよね。
鉄のフライパンはきちんと手入れしないとすぐにさびるし、何より重いのだ。
でも、油のなじみはよくて焦げ付きにくく、熱容量も大きいので材料をいれても温度が下がらないんだよね。
これは野菜炒めなんか作っていると重要で、野菜炒めの場合、高温でさっと炒めないと水分が出てくるのだ。
鉄のよく熱したフライパンならしゃきしゃきとだれずに炒められるというわけ。
炒飯なんかもパラパラに作れるよ。

一方、アルミのフライパンはさびにくいし、軽いのだ。
でも、油のなじみはよくなくて焦げ付きやすいとか。
それに熱容量も小さいのですぐに温度が下がってしまうのだ。
じっくり炒める料理ならいいけど、中華料理のような高温でさっと炒め揚げる料理には含みなんだよね。

でも、最近は金属のままのフライパンは一般家庭ではほとんど使われていなくて、多くの場合はテフロン加工のフライパンになっているのだ。
テフロンはデュポン社の商標で、もともとはテトラフルオロエチレン(F2C=CF2)の重合体を指していたんだけど、最近ではフッ素と炭素からなるフッ素樹脂全般を指すみたい。
この樹脂は科学的にとても安定で、耐熱性も高く、耐薬品性も優れているのだ。
テフロン樹脂が塗ってあると油もはじいてしまうんだけど、その代わり他のものもまったく焦げ付かなくなるんだよね。
樹脂がはげてくるとそこからこげつくこともあるけど、表面に着ずとかがなければするするとフライパンの上を滑るのだ。
逆に言うと焦げ目がつけづらいってことなんだけど、それでも家庭用に使うならとても便利だよね。
うちのフライパンもテフロン加工なのだ!

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