2007/11/08

ハジケろ!

米国人の好きなお菓子というと、なんと言ってもポップコーンなのだ。
どこに行っても売っているし、食べている人がいるんだよね。
塩味のほか、スパイスで辛くしたり、フレーバーをきかせたものがコンビニなどでも売られているのだ。
日本だとディズニー・リゾートくらいでしか見かけないキャラメル風味の甘いポップコーンもよく売っているよ。

このポップコーンはトウモロコシの中でも爆裂種と呼ばれる特殊な種類のものを原料にしているんだ。
蒸したり焼いたりして食べるスウィート・コーンじゃポップコーンにならないのだ!
爆裂種のトウモロコシは皮が非常に厚くて固いんだけど、これがポップコーンができる秘密。
ポップコーンはトウモロコシを炒って作るんだけど、温まってくるとトウモロコシの中の水分が蒸発して水蒸気になるのだ。
すると体積が爆発的に増加するんだけど、普通のトウモロコシだと皮が薄いので皮が破れてすぐにそのエネルギーが逃げてしまうのだ。
でも、爆裂種の場合は皮が固いので、しばらく耐えて、耐えきれなくなったところで一気に爆発するのだ。
そのときにあのふわふわのポップコーンができるというわけ。
ポップコーンには固い皮がついているけど、ちょうどトウモロコシが裏返ったような形になっているのだ。

むかしからアルミ製のフライパンの中にトウモロコシが入ったポップコーンは売られていたけど、最近では電子レンジで作るものもあるよね。
ようは一気にトウモロコシを加熱して、中の水分を蒸発させて爆発的に膨張させればいいので、熱を加えられればどういう方法でもよいのだ。
でも、屋台なんかにあるぽこぽことポップコーンが出てくる専用の機械の、しかもできたてを食べるのが一番おいしいような気がするよ。

爆裂種のトウモロコシでなくても、高圧下で加熱して、一気に減圧すると同じように爆発的に水蒸気が膨張してポップコーンのようなふわふわの状態になるのだ。
お酒のおつまみによく出てくるジャイアントコーンをこの方法でポップコーン状にすることがあるんだよね。
むかしはよく夜店なんかで売っていたポン菓子も同じ原理で、お米や麦を高圧下で加熱して、一気逃げ夏してふくらませるのだ。
だいたい体積は10倍くらいに膨れ上がって、その分中がすかすかのスポンジ状になるので独特のふわふわした食感が出るというわけ。
今でもコンビニでできあいのものは見かけるけど、作っているのはまず見かけなくなったよね。

ポン菓子はそのまま粉糖をかけて食べることもあるけど、さらにお菓子の材料にすることもあるのだ。
水飴でかためておこし状にしたりもするのだ。
チョコとも相性がよくて、お米のポン菓子をチョコの中に入れるとライスチョコ、大麦のポン菓子をチョコでコーティングすると麦チョコなのだ。
サクサクした食感のウェハースもチョコと相性がいいけど、同じような感覚なんだろうね。

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