2007/11/17

日の長短

冬が近づいてきてすっかり日が短くなったのだ。
朝明るくなるのも遅いし、夕方は早く暗くなってしまうのだ。
ま、これは四季がある証拠で、花や紅葉、雪景色なんかが楽しめるのもこのおかげなんだけど。
この日(昼)の長さが季節によって変わるのは地球の地軸がかたむいているからなんだよね。

地球の地軸(自転軸)は23.4度かたむいていて、そのせいで、地球の青銅面は太陽のまわりを回る公転面と同じ角度だけかたむいているのだ。
すると、太陽と地球の位置関係で光の当たり方が変わってくるんだよね。

       φ 秋


 夏 φ   ○   φ 冬
       太陽


     春 φ


上の図で見るとわかりやすいんだけど、北半球の季節を考えた場合、地軸が太陽の方に向かってかたむいているときは、くるっと地球が回ると赤道より北を太陽が通るんだよね。
逆の場合は赤道より南を通るのだ。
これが北回帰線と南回帰線なんだけど、赤道より北を通るときは北半球ではより長い時間太陽の光が当たるのだ。

北極の近くなんかはずっと太陽の光が当たり続けるし、南極の近くは光が一日中当たらないのだ。
これが白夜と極夜というやつで、緯度が66.6度以上の極圏で見られる現象なんだよね。
北極や南極では1日中昼間だったり、夜だったりすることもあるんだけど、春と秋はずっと地平線近くに太陽がいて、そのまま沈むこともなく、昇ることもなく回るのでずっと夕方のような状況が続くのだ。
なんだか不思議だよね。
でも、赤道上では常に光の当たり方が同じなので、昼と夜は常に同じ時間なんだよね。
なので赤道近くの熱帯地方では四季がないのだ。

昼間の時間が変わると、それだけ太陽から受ける熱エネルギーの量も違うし、何より太陽の光の差す角度も変わるので、気温の上がり方に影響が出てくるのだ。
夏の間は太陽の高度も高くてより光路が短く、かつ、長い間光が当たるので、より温まりやすいんだよね。
なので暑くなるのだ。
冬はその逆。
この傾向は緯度が高い方が強くなるので、四季の変化が大きくなるんだけど、あまり極圏に近くなるとずっと寒いので、夏と冬で温度差が20度あっても、0度と零下20度だったりするから、もはや季節の移り変わりと呼べるようなものではなくなるのだ(笑)
グリーンランドとかアラスカの北の方がそうだよね。

温帯や亜寒帯、冷帯くらいだと四季が楽しめるんだけど、亜寒帯・冷帯だと夏は少しだけ暖かくて、あとはずっと寒い、という感じで、やっぱり温帯がもっとも季節の変化が楽しめる地域なのだ。
そういう意味で、日本はとても恵まれた位置にあるんだよね。
緯度が30度から40度くらいというのはベストなポジションだからね。
せっかくそうやってよい位置にいるのだから、四季の移り変わりに思いをはせて、楽しみたいよね♪

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