2007/11/27

降った水はいかほど

日本の天気予報ではよく降水量は○○mmくらい、とか言うけど、米国の天気予報だとそこまで細かいことは言わないで、雨が降る可能性がある、くらいのことしか言わないのだ。
そういう意味では、日本の予報になれたボクとしては少し情報不足のような気がするんだよね(>_<)
ま、予想される降水量を知ったところでどうしようもないと言えばそうなんだけど(笑)

この降水量というのは単位時間内に単位面積あたりに降る雨、雪、ひょう、あられなどを水に換算したときの量で、どのくらいの高さまで水がたまるかでmm単位で表すのが普通なのだ。
氷は水煮比べて体積が増えているし、雪になると空気もたくさん含まれていて密度が違うので、いったん水にしてから計測するんだって。
単純に雪が積もった量を表すときは積雪量という指標を使うのだ。

1967年までは0.1mm単位で計測していたらしいんだけど、今では0.5mm単位なんだって。
どうもアメダスで自動で気象データを集めるようになってからこうなったようなのだ。
アメダスの自動観測機器は各地域ごとに設置されていて、定期的にデータを送ってくれるんだけど、その中に雨量計もあって降水量のデータも送られてくるのだ。
このアメダスの仕様が0.5mm単位なんだよね。
ちなみに、雪などはきちんと融かしてから計測できる仕組みらしいよ。

よく天気予報などで聞くのは1時間あたりの降水量だけど、雨の多さを表すには日降水量というのをよく使うのだ。
これは0時から24時までの間の降水量なんだけど、深夜から未明にかけて雨が降っていると日付をまたいでしまうので、そういうときは任意の24時間を対象とする24時間降水量というのを使うんだそうだよ。
降水量は雨の強さを表す指標でもあるので、こういう措置が必要なのだ。
小学校や中学校の社会科では、月間降水量で○○気候とかの特徴を教える場合もあるよね。
日本国内でも尾鷲市は異様に降水量が多いとか、そういう特徴を見るときにこのデータは役に立つのだ。

ちなみに、1時間に1mmの降水量だと、普通の人の頭の上(50cm×50cm)に1時間あたり125ccの水(コップ半分程度)が降ることになるんだって。
このくらいだと傘がなくてもいいや、と思えるくらいなんだけど、2~3mmになると傘をさす人が多くなるような雨の降り方なんだって。
ま、個人差はあるけど、2mmだと1時間傘をささずに歩くとコップ1杯分くらいの水を浴びせられているのと同じということだよね。
これが1時間に3mm以上の降水量になると、舗装されていない道路では水たまりができるくらいの雨量なんだって。
地域で基準は異なるけど、20~40mmで大雨注意報が、40~60mmで大雨警報が出るくらいの雨量だそうなのだ。

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