2007/11/20

寝る子は育つ(=_=)zzZ

寒くなってくると朝起きるのがつらいよね。
古代中国では「春眠暁を覚えず」と言ったけど、ボクはやっぱり寒い朝の方がつらいのだ。
でもでも、あたたかい建物の中にいると、お昼を食べておなかが満足したとたんにまた眠くなるのだ。
で、けっきょくずっと眠いんだよね(笑)

仕事中に眠くなってしまったときは、無理に眠気と戦うよりも、15~30分くらい軽く仮眠するといいと言われているよね。
昼寝のススメなのだ。
でも、本格的に昼寝をしてしまうと、生活のリズムが狂ってしまって夜に眠れなくなるし、本格的に眠ると頭がすっきりするどころか寝ぼけてしまうみたい。
少しだけ頭を休ませるっていうのがポイントのようだよ。
そんなこと言っても15~30分だけ寝るっていう方が難しいような・・・。

日本では昼寝はさぼっているように思われがちだけど、スペインなんかでは「シエスタ」として習慣になっているんだよね。
もはや社会が認めているものなのだ。
これはラテン語の「第六時」という意味のHora SextaのSextaの部分が語源で、日の出からちょうど6時間後のお昼ぐらいを指すものだそうなのだ。
スペインでは午後1時から4時くらいまでの3時間がシエスタで、もともとはこの間に昼寝(午睡)することなんだけど、今ではその休憩時間自体も指すようになっているのだ。

で、なんでこんな習慣があるかというと、スペインの気候に原因があるみたい。
スペインはけっこう高緯度地域だけど夏の気温は高くて、日差しも強いので炎天下での作業はつらいらしいのだ。
地中海沿岸地域は似たような寄港らしいけど、こういう地域には昼寝する習慣がもともとあるみたい。
日本でも炎天下での作業はつらいので、農家の人は夏の間は早朝から野良仕事をして、もっとも暑い昼間は昼寝しながら長めの休憩、そして夕方また少し働く、ということをしていたのだ。
そういうのともとは同じみたい。

さらに、スペインの伝統的な石造りの家では、夜に窓を開けっ放しにしていても熱がこもってしまうので、どうしても夏は熱帯夜になるんだって。
それが日が昇ってから窓を閉め切っておくと、熱放射で徐々に室温が下がっていって、昼間の時間が一番涼しくなるんだって。
なので、昼間の寝やすい時間に昼寝して、熱帯夜による不眠を緩和する役割もあるようなのだ。
お酒の好きな人はシエスタでたっぷり昼寝した後に深夜から早朝まで飲み歩いて、仕事の始まる時間まで少し仮眠して出勤する、なんてこともあるみたい。
そう言われると、さぼっているだけじゃなくて、気候と風土に根ざした、理にかなった習慣なんだねぇ(笑)

このシエスタの習慣は食習慣にも大きく影響していて、昼間にたっぷり休憩時間があるので、かなりゆっくり目にお昼ごはんを食べるんだよね。
スープにメインディッシュにデザートまで食べるのが普通なようなので。
で、シエスタしている分だけ就業時間は遅くなるので、夕食は遅くて夜の9時くらいから食べるみたい。
どのみち熱帯夜なのでここでもゆっくり食べるそうだよ。
朝は熱帯夜で苦しんでいた後なので、クッキーなどで軽く糖分を補給しながら濃いめのコーホーを飲んで眠気を覚ます、というのが普通なんだって。
日本では朝食はしっかり、昼食はそこそこ、夕食は軽めがいい、なんて言うけど、それとは正反対なのだ。

日本では帰航が違うのでさすがにシエスタは無理だけど、たまにゆっくり目に昼食をとったりすると精神的にはかなりの満足感が得られるよね。
それと頭がすっきりしないときの軽い仮眠を加えれば、頭も心もすっきりしてより快適に働けるようになるのかも。
新橋ではちょっと昼寝のできるスペースがサラリーマンでにぎわっている、なんて報道もあったけど、仕事場にそういうちょっとくつろげる仮眠スペースがあると能率が上がるのかもね。

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