2007/11/10

はだにうるおいを

米国の乾燥度合いは半端じゃなくて、指先やくちびるががさがさになるのだ。
ボクはわりと日本にいたたときから乾燥には弱い肌だっただけに、もうぼろぼろなんだよね。
夏の間は湿度が高くてうっとおしかったのだけど、いざ乾燥してくるとこれもたまらないのだ。
そこで、今日は薬局でスキンケア用のローションを買ってきたんだよね。
で、そこで気になったのが、同じような商品でクリームもあるんだけど、一体違いは何なのか?

ちょっと調べてみると、ローションというのは化粧水のことで、皮膚を保湿するための液状の化粧品と言うことなのだ。
日本でも江戸時代にはすでに化粧水は売られていたみたい。
ヘチマの化粧水なんかもあるよね。
で、この化粧水というのは水にアルコールやグリセリンなどの保湿成分を混ぜたもので、通常はさらさらの液体なのだ。

でも、ボクが今回買ったローションは乳液状で、いわゆる化粧水じゃなかったんだよね。
どうもローションには乳液も含まれるみたい。
この乳液というのは水を基材として油分を乳化剤とともに混ぜてエマルジョン(乳濁液)にしたものなのだ。
乳化剤に覆われた微少な油の粒子が水の中に均質に分散している状態なのだ。
やっぱり化粧水と同じように保湿効果を狙っているんだけど、同時に油分も補給もして肌をすべすべにするのだ。
油分があるから少ししっとりした感じになるんだよね。

クリームになると今度は油が基材になっていて、通常はスクアランやワセリン、ミネラルオイル、オリーブオイルなんかの中に水と乳化剤と保湿剤などを混ぜ込んだものなのだ。
油の量が多いので乳液よりさらにとろとろしているのが特徴だよ。
しっとりというよりは少しべとつく感じなのだ。
最近は配合に工夫がしてあって、つけた後にすぐさらさら感が復活するようなハンドクリームもあるけどね。

グリセリンやヒアルロン酸、尿素なんかの保湿剤は水溶性なので水に溶けるんだけど、セラミドやスクアランのような油性の保湿剤は水には溶けないので、乳液かクリームにする必要があるんだよね。
油が入ると、油によく溶けるビタミンEも転化することができるのだ。
最近のハンドクリームにはよく入っているよね。
水溶性の保湿剤は水によく溶けるのでその保湿剤が皮膚の表面の水を保持することで保湿するんだけど、油性の保湿剤は肌の表面に広がって乾燥した空気と肌が直接接触しないようにして、水分の蒸発を防ぐことで保湿するのだ。
保湿のメカニズムが違うから、混ぜて使っても互いにじゃますることはなくて、むしろ相乗効果が期待できるんだよね。

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