祝日
昨日は米国では「退役軍人の日(Veterans Day)」という祝日だったんだけど、こっちには振り替え休日という制度がないので、日曜日に祝日が当たっても月曜日はそのまま平日なのだ。
貴重な休日を1日損した気分になるけど、部一区は比較的自由に休みが取れる風土だから関係ないのかな?
もともと復活祭(イースター)なんかは、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められていて、毎年日付が違うけど、必ず日曜日というおかしな日なのだ。
年中無休を歌っているお店なんかもクリスマスとイースターだけは休む場合があるから、意味のない休日でもないようだけど・・・。
日本の祝日は「国民の祝日に関する法律」という法律で定められていて、新しい休日が指定されるたびに改正されるのだ。
最近では「みどりの日」が5月4日に移って、4月29日が「昭和の日」に変わったりしたよね。
ハッピー餡デー制度の適用で成人の日や体育の日、敬老の日、海の日なんかも日付が変わるようになったのだ。
体育の日はもともと東京オリンピックの開会日だから(もともと「晴れの特異日」としてこの日が選ばれたんだよね。)、日付をずらすと意味がなくなるような気もするんだけど(>_<)
今では法律により以下のように定められているんだよ。元旦 1月1日 年のはじめを祝う 成人の日 1月の第二月曜 おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う 春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ 昭和の日 4月29日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす 憲法記念日 5月3日 日本国憲法 の施行を記念し、国の成長を期する みどりの日 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ こどもの日 5月5日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する 海の日 7月の第三月曜 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う 敬老の日 9月の第三月曜 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う 秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ 体育の日 10月の第二月曜 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう 文化の日 11月3日 自由と平和を愛し、文化をすすめる 勤労感謝の日 11月23日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう 天皇誕生日 12月23日 天皇の誕生日を祝う
建国記念日は「政令で定める日」と規定されていて、政令により2月3日なっているんだ。
これはもともと「紀元節(神武天皇の即位の日を祝う戦前の祝日)」の復活だ!、という反対意見があったことと関係しているんじゃないかな?
春分の日と秋分の日は太陽と地球の位置関係によって変わるので、国立天文台が前年の2月に官報に発表している「暦象年表」に基づいて毎年閣議決定しているんだって。
このほか、即位の礼や大喪の礼、皇太子殿下の御結婚の儀などの皇室の重大な行事があるときは、そのときに限って休日にするために特別の法律を作るそうだよ。
各祝日には法律上それぞれ意味があるんだけど、これを見ていくのもおもしろいのだ。
体育の日はやっぱりオリンピックを意識しているし、秋分の日は完全にお彼岸を念頭に置いているよね。
春分の日とみどりの日はもはや区別がつかない感じというのもすごいのだ。
こどもの日は「母に感謝する」が主目的だったりするんだよ。
問題の建国記念の日はやっぱり「国を愛する心を養う」なんだよね。
振り替え休日に関する規定は第三条第2項で、
「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
と定められているのだ。
なんで「月曜日」と定めないかというと、5月の連休で5月3日の憲法記念日が日曜日になった場合に対応できないからなのだ。
上のような定め方だと、直近の休日でない日は5月7日の水曜日になって、その日が振り替え休日となるのだ。
今は該当がないけど、5月4日をはじめて休みにするときに使った第三条第3項の規定では、国民の祝日にはさまれた日も休みにするとあるのだ。
で、実は日本の祝日は1年で15日もあって、先進国では最多なんだって!
ワーカホリックと言われることの多い日本だけど、制度上は休みが多いことになっているのだ。
でも、日本の食環境では多くの場合休みが取りづらいから、祝日が多少多くても実際に休んでいる日数ははるかにすく何だろうけど(>_<)
この法律を所管しているのは内閣府本府なんだけど、これはやっぱり労働環境を所管している厚生労働省の問題なんだろうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿