2007/11/09

未確認なのに異星人の乗り物?

日本では宇宙人の乗った空飛ぶ円盤のことをUFOと呼ぶよね。
でも、UFOはUnidentified Flying Object(未確認飛行物体)の略称なので、宇宙人の乗り物だって確認できていたらUFOじゃないのだ!
その証拠に、空飛ぶ円盤は英語ではFlying Saucerと呼んでいて、UFOとは言わないんだよね。
あくまでも宇宙人の乗り物かもしれないけど、それと確認できないからUFOなのだ。

もともとUFOは米国空軍で使われていた言葉で、レーダーに映った正体不明の飛行物体を呼ぶ言葉だったんだって。
事前に提出された飛行計画と異なるルートを飛んでいる飛行機だったり、鳥の大軍だったりするのだ。
で、それが広く一般にも使われるようになって、レーダー画面ではなく、視認で目撃して「何かが飛んでいるけど正体がわからない」ものもUFOと呼ぶようになったんだよね。
レーダーに映っていれば必ず実態があるわけだけど、目撃しただけの場合だと自然の発光現象などを飛行物体と見間違うこともあるので、そういうのも入ってきてしまうのだ。
早稲田の大槻教授がプラズマだと言っていたのがまさにそうだよね(笑)
とにかく正体がわからなければ未確認飛行物体なので、子どもが手放してしまった迷子の風船でも、正体がわからなければUFOなんだよね。

日本でUFOが宇宙人・異星人の乗り物と認識されるようになったのは、なんと言っても日本テレビのプロデューサーだった矢追純一さんのテレビ特番のUFOスペシャルからだと思うんだよね。
ボクも小学生の時によく見ていたけど、この特番でアダムスキー型UFOとかそういう言葉を覚えたものなのだ。
日本におけるUFO文化の基礎を築いたと言っても過言ではないよね。
本人はUFO理論と呼びたいのかもしれないけど、あれはそういうものとして楽しむべきものだと思うんだよね(笑)
川口浩探検隊と同じなのだ!

日本人には矢追純一さんの特番でおなじみになったのがニュー・メキシコ州で発生したロズウェル事件。
世界でもっとも有名なUFO目撃事件なのだ。
1947年に発生したんだけど、今年はその60周年でいつも以上にたくさんの観光客が訪れたみたい。
地元にはUFO博物館なんてのもあるんだよね。
砂漠しかないところだったんだけど、UFOのおかげで一大観光地に変化したのだ。

このロズウェル事件では政府や軍が情報をはじめ隠蔽して公開しなかったので様々な憶説が飛び交い、異星人の遺体を回収したなんて話もあるんだよね。
その対応で作られたのが政府の秘密委員会のマジェスティック・トゥウェルブで・・・、とどんどん話が広がっているのだ。
後に政府や軍が公式に調査してレポートをまとめているんだけど、すでに噂が噂を呼び収集がつかない状況になっていて、そのレポートも真相を隠そうとする政府や軍の陰謀だ、と言われる始末なんだよね。
そういう意味でもすごい事件だと思うよ。

このロズウェル事件はいわゆる第三種接近遭遇というやつで、宇宙人を目撃しているものなんだよね。
第一種が物理的証拠を残さない近距離からの目撃、第二種が物理的証拠の残るもの、そして第三種が宇宙人の目撃なのだ。
後に第四種のアブダクション(宇宙人による地球人の誘拐と地球人への人体実験)が加わったのだ。
アブダクションとともに宇宙人の仕業と言われるのがキャトル・ミューティレーション。
これはウシなどの家畜が虐殺される事件で、大量に殺されたり、血だけが抜き取られたりと通常では考えられないころされ方をしているので宇宙人の仕業とされているものなのだ。
チュパカブラという未確認生物(UMA:Unidentified Mysterious Animal)の仕業という説もあるんだけどね(笑)

古代の神話の時代からそうなんだけど、自分たちの通常の経験で考えられない現象はこうやって神秘的なところに理由を求めがちなんだよね。
でも、科学がある程度発達して神様や精霊に関連づけられなくなったのでこういう考え方が出てきたと思うのだ。
やっていることはむかしから変わらなくて、自分を納得させるために何でもいいから何らかの説明をつけたいというだけなのだ。
そういう意味では現代の神話なのかもね。

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