すっぱいブタ
酢豚って中華料理なのに日本語の名前がついているんだよね。
それだけ日本の家庭に浸透しているということなのかも。
ときどき食べたくなる味なんだよね。
というわけで、ボクも今日は酢豚ならぬ、酢鶏を作って食べたのだ。
酢豚は中国語では咕老肉(クーラオロウ)とか糖醋肉(タンツーロウ)なんて呼ばれるんだって。
19世紀に香港や上海が欧米列強に侵入されると、欧米人の好む味の中華料理が作られるようになったらしいんだけど、そのときに酢豚にパイナップルやケチャップが入れられるようになったんだって。
で、咕老肉はもともとパイナップルもケチャップも入っていなかったんだけど、それから入るようになったそうなのだ。
糖醋肉はパイナップルもケチャップも入らない中国オリジナルのものを指すらしいよ。
それと、肉の種類も違って、欧米風になった咕老肉は脂身のあるバラ肉なんかを使うんだけど、糖醋肉はヒレ肉を使うんだって。
酢豚も日本風にかなりアレンジされているから、やっぱり日本語で酢豚と呼ぶのが適切なのかもね。
酢豚は唐揚げにした豚肉と素揚げした野菜(玉ねぎ、ニンジン、タケノコ、ピーマンなど)やしいたけなんかを一緒に炒めて、しょうゆ、酢、砂糖で味付けした甘酸っぱいあんでからめるのだ。
パイナップルは欧米風にするために入れられるようになったらしいけど、日本では好みが大きく分かれて、絶対は行っていてほしくない人と、入っていてもよい人に別れるのだ。
あんまり積極的に入れたい人って聞かないよね(笑)
パイナップルが入るとその酵素で肉が軟らかくなるという効果もあるんだけど、甘みが増すことと、果物が炒め物にはいることを嫌うんだろうね。
大学なんかの食堂だと、豚肉じゃなくて鶏の唐揚げで作ってあって、酢鶏になるんだよね。
揚げ肉団子になっていて、すでに酢豚の原型をとどめないようなものもあるのだ!
もともとは唐揚げの香ばしさと甘み酸味の調和を楽しむ料理なんだって。
油をかなり使うけど、お酢が入るからかなりあっさり食べられるのが魅力なのだ。
広東料理の代表選手だけど、広東料理にはあっさり味の炒め物も多いけど、こうやって甘みを活かした料理も多いよね。
いわゆる世界中に広がっている中華料理はそのほとんどが広東料理で、いろんなところで現地の味と混ざり、そこでとれる食材を使うので、広がりも多いんだとか。
酢豚もまさにそのひとつなんだね。
日本でよく食べられる炒め物の多く、飲茶類もみんな広東料理なんだって(餃子はもともとお祝いの時に食べる北方の料理で、北京料理なのだ。)。
北京ダックとか高級な中華だともともと宮廷料理だった北京料理だけど、フカヒレや燕の巣を食材として使っていたのは広東料理が最初だそうだよ。
いわゆる四つ足のものは机意外なんでも食べる、といわれているのが広東料理で、その分広がりがあるんだよね。
とにかく辛いことが特徴の四川料理や甘辛い味付けやあっさり塩味が売りの上海料理中もあるけど、これらは日本でも中華料理というより、四川料理、上海料理としてお店がでていることが多いよね。
それだけ日本でも中華料理と言えば広東料理を指すということなのだ。
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