2007/12/04

どこかで、誰かが♪

「あっしには関係のないことでござんす。」という決めぜりふは木枯らし紋次郎だけど、木枯らしと言えば、秋の終わりから冬の初めの風物詩なのだ。
木枯らしが吹くといよいよ冬だって感じがするよね。
気象庁も「今年の木枯らし1号は・・・」なんて話題にするくらいだし。

この木枯らしというのは、日本の太平洋地域で晩秋から初冬にかけて吹く北寄り(来たから西北西)の風速8m/秒以上の風のことなのだ。
これが吹くといよいよ冬に突入で、葉も完全に落ちて、木も枯れたようになるので「木枯らし」と呼ばれるんだよね。
冬型の気圧配置、すなわち、西高東低になると、シベリアなどの極地側から冷たい風が吹き込みやすくなって発生するとか。
日本海の上空を通ってくるので最初は湿気があるんだけど、日本海側と太平洋側を隔てる山脈を越える際、日本海側で雨(時雨)を降らせて、太平洋側には乾燥した冷たい風が吹くのだ。
これが木枯らしなんだよ。
なので、日本海側では吹かないのだ!
で、最初に吹く木枯らしが木枯らし1号で、これは関東と完成でしか発表されないんだって。

これと逆に春の訪れを継げるのは春一番。
春一番は立春から春分の間にはじめて吹く南より(東南東から西南西)の風速8m/秒以上の風のことなのだ。
風が吹いたときに気温が上昇することも条件なんだって。
春先に西高東低の冬型の気圧配置が崩れて、日本海側を進む低気圧に向かって南側の高気圧から風が吹き込むことで発生するらしいよ。
やっぱり太平洋側で主に観測される現象だとか。
春の訪れを継げる風物詩でもあるんだけど、春一番が吹いた翌日はまた冬型の気圧配置がもどって寒くなることが多いらしいのだ。
それも三寒四温ってことかな?

春一番は街中でただたのあたたかい強風なんだけど、実はけっこう被害が出るもののようなのだ。
もともと長崎の壱岐の漁師さんたちの間で使われていた言葉で、春先に突風が吹いて船が転覆したりするのでおそれられていたそうだよ。
気温も上昇するので、雪崩を引き起こしたり、一気に雪解けが進んで洪水が発生するなどの被害もあるみたい。
意外に気象災害や海難事故をもたらすこわいものでもあるらしいのだ。

日本にはからっ風とか、南風(はえ)、颪(おろし)などなど、地域ごとの季節風が多いよね。
むかしからそうやって自然を感じながら時の移り変わりを察してきたのだ。
そういう自然と調和した生き方っていうのもあこがれるよね。

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