海のトリ
米国に来てからよく食べるようになったのがツナ缶。
魚介類もスーパーで売っているのだけど、なかなか手が出ないんだよね。
値段も高めだし、あんまり新鮮そうではないし、何より、量が多いのだ。
で、必然的にシーフードが食べたくなるとツナ缶やオイル・サーディンなどになるんだよね。
ボクはシーチキンは一般名称だと思っていたんだけど、実はこれは「はごろもフーズ」の登録商標のようなのだ。
そういえば米国で売っているツナ缶も「Sea of Chicken」で、間に「of」が入っていることに気づいたよ!
一般名はツナ・フレークと言うそうだよ。
そう言えば、国内でもイナバ食品のは「ライトツナ」で、シーチキンとは名乗っていないのだ。
ツナ缶といえばむかしは油漬けで、スープと油で漬けてあって、かなりきちんと味がついたものがメジャーだったけど、最近は水煮のものもあるんだよね。
水煮のものはよくスープを切らないと水っぽくなってしまうので料理に使うときは注意が必要なのだ。
ボクはあのツナ缶の少し残った油もけっこう好きだったんだけど。
ツナ缶のツナはキハダマグロやビンナガマグロ、カツオなどで、ビンナガマグロが「ホワイトミート」といって一番高級で、カツオは「シーチキン・マイルド」になるんだって。
身のほぐれ具合でさらに3種類あって、大きなかたまりになっているソリッド、大きくほぐれているチャンク、細かくほぐれてるフレークの3つなのだ。
ソリッドだと製造後から3ヶ月、フレークだと製造後から1ヶ月程度で油と身がなじんでおいしくなるんだって!
実は製造日から半年以上経ったものの方がおいしいそうなのだ。
買い置きして貯蔵しておいた方がいいんだね(笑)
マグロの油漬けの缶詰自体は日露戦争のころから構想されていて、水産試験場で研究が進められていたんだけど、なかなか納得のいくものができなかったとか。
1929年に静岡の水産試験場がはじめて成功し、これが米国に輸出されて大好評を得たんだって。
これが今のツナ缶のはじまり。
最初に手を挙げて1930年から輸出を開始したのは清水食品だけど、その後、今のはごろもフーズの前身の後藤缶詰も1931年から製造を開始し、シェアを大きくして1958年にシーチキンの商標をとるまでに至ったようなのだ。
これでツナ缶といえばシーチキンが代名詞になったというわけ。
マグロの缶詰というと角煮なんかもあるけど、マグロを原料とした缶詰の8割はツナ缶なんだって。
日本だけじゃなく米国でも好かれるほどのものだからね。
サンドイッチやサラダだけじゃなくて、炒め物に使ってもいいし、最近ではおにぎりの具や手巻き寿司なんかにも使うよね。
パスタやカレーに使っても生臭くなくて、くせがないから使いやすいのだ。
そういうところが米国でも受けたのかな?
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