これはなんの形?
日本ではぽりぽり・ぱりぱりのお菓子と言えばあられとかおせんべいだけど、米国ではプレッツェルなんだよね。
国内便の飛行機でも飲み物とプレッツェルが機内で出たりするんだけど、そういう「おつまみ」的に使うところも同じなのだ。
プレッツェルは殺陣委は甘くなくて塩味だから、実際にビールのおつまみにもなるらしいけど、米国人の大好きなピーナツ・バターをたくさんぬった、でも全然甘くないようなやつもあるんだよ。
前にアメ横でチョコレートのたたき売りを買ったら、甘くもしょっぱくもないプレッツェルが大量に入っていたことがあったのだ(だから売れ残ってたたき売りに入っていたんだろうけど。)。
でも、ボクはけっこう好きになってしまって、くせになっちゃったんだよね(笑)
で、日本人から見ると、プレッツェルは一口大でハートのような形の中に結び目のあるお菓子をイメージするけど、米国には大きくてやわらかいプレッツェルもあるのだ。
まさに結んだパンのようになっていて、それにマスタードをつけて食べるんだって。
ボクはまだ試したことがないんだけど、けっこう食べている人を見かけるよ。
あの独特の形に焼き上げた小麦粉の焼き菓子なら、大きくても小さくても、かたくても小さくてもプレッツェルみたい。
プレッツェルはパンと同じで小麦粉とイーストを原料に作られるみたいだけど、小さく作ると焼き上げたときにぱりぱりになって、大きく作ると中がスナックパンのような状態になってやわらかくなるのだ。
ようは大きさの違いで焼き上がりが変わってくるから食感が変わるんだよね。
で、このプレッツェルを焼くときの特徴は、焼く前に水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)にくぐらせて、岩塩をまぶすことなんだって。
水酸化ナトリウムにくぐらせる意味はいまいちよくわからないけど、キジの中のグルテンを変性させてあまりもちもちした食感にならないように工夫しているのかな?
このプレッツェル、いつのころからどこで作られ始めたのかはっきりしていないんだって。
南ドイツのブレーツェという焼き菓子が広まったという説がある一方で、ドイツと国境を接するフランスのアルザス地方のものだとする説もあるそうだよ。
できた年代も不明で、中世欧州とする説もあれば、ローマ帝国まで遡るとかケルト人のお菓子だというものもあるみたい。
というわけで、よくわからないけど欧米で広まっているお菓子なのだ(笑)
米国ではよく見かけるだけあって、2億ドル近い規模の巨大産業なんだそうだよ。
プレッツェルの歴史が不明なように、その独特の形の由来もわかっていないようなのだ。
窃盗をして捕まったパン職人が「太陽をひとつの角度から三度見ることができれば牢獄に入らなくてもよい」と領主に言われ、パンをプレッツェルの形に練り上げて焼き上げた、とか、祈りを捧げている修道士をかたどったものなんて伝承があるんだって。
キリスト教の三位一体を表しているなんて説もあるみたいだよ。
かつてのドイツでは3つの輪をつなげた形の看板がパン屋で使われていたようなんだけど、この看板からプレッツェルの形ができたのか、プレッツェルの形に似せて看板を作ったのか、いつできたものかわからないからはっきりしないようなのだ。
つまりは、よくわからないけど、伝統的にあの形に作っているということなんだよね(笑)
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