2007/12/24

子どもが苦手なあの野菜

子どもが苦手で、大人でも苦手な人が多い野菜といえばセロリ。
独特の香りが嫌われる原因なんだろうね。
ボクも子どものころはそんなに好きではなかったけど、最近ではけっこう好きなのだ。
日本では生で食べることが多いけど、実は肉類と一緒に炒めたり煮たりすると臭みを抑えてくれるので、肉類がよりおいしく食べられるのだ。

セロリは葉っぱを見るとわかるとおりセリ科の植物で(ぎざぎざの細い葉っぱが特徴だよね。)、欧州から中近東にわたる冷涼な高地の湿原が原産地と言われているんだって。
日本には朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際に加藤清正さんが持ち帰ったという伝説があって、清正人参とも呼ばれるのだ。
でも、一般には江戸の終わりのころにオランダを通じて入ってきたので、オランダミツバと呼ばれることが多いよね。

根、茎、葉、実とほぼすべての部分が食用できるようなんだけど、その臭みのためになかなか普及せず、日本では戦後になって洋食が普及してから広く食べられるようになったようなのだ。
ローマ・ギリシアでは食用とされずにむしろ整腸作用や強壮作用のある薬として用いられていて、欧州でも食用にされるのは17世紀を過ぎてからのようだよ。
やっぱりあの独特な強い香りがネックだったんだろうね、そこが薬としてはききそうな感じを出しているけど。
中国には西洋からわたってきたセロリを品種改良した芹菜(きんさい)というのがあって、これは炒め物によく使われるんだって。
広東セロリとも呼ばれているようだよ。
セロリは炒めてもしゃきしゃき感が残るので、ボクはその食感が好きでときどき入れるんだよね。

実は、セロリも属するセリ科の植物は香味が強い植物で、日本でもよく使うセリやミツバはやっぱりその独特の文を楽しむものだよね。
西洋で使われるキャラウェイ、クミン、フェンネル、パセリ、イタリアンパセリなどもみんなセリ科なのだ。
その強すぎる香りから苦手な人も多いコリアンダー(香菜)もセリ科だよ。
そう考えると、実はセロリはそんなに香りは強い方じゃないよね。
まずは子どもにコリアンダーがたっぷりはいた生春巻きを食べさせて、その後にセロリを食べさせればはるかにましだから食べられるようになるかも(笑)

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