2007/12/27

正宗なみの切れ味

日本のカミソリといえばかつては日本刀以上の切れ味といわれるほどのものだったんだよね。
でも、電気シェーバーや安全カミソリなんかが普及して、すっかり姿を消してしまったのだ。
今ではむかしながらの日本式のカミソリを専門に作っている職人さんはほとんどいないそうだよ。
確かに電気シェーバーや安全カミソリになれてしまうと切れ味の鋭いカミソリを使うのは少しこわいけどね(>_<)

いわゆる安全カミソリは薄い鋼で作った刃を皮膚に食い込まないように一定の角度で固定したもので、T字の上辺に刃がついているのでT字カミソリとも呼ばれるのだ。
柄ごと使い捨てになっているものから、刃の部分が交換できるものまでいろいろあるけど、基本的には刃は使い捨てで、旧来のカミソリのように研いで使うことはないのだ。
最近は1枚刃のものは少なくて、複数の刃がついているよね。
別に刃の枚数が増えても切れ味はかわらないようなんだけど、刃の枚数が増えることでそれぞれの刃1枚あたりにかかる圧力が分散するのでより肌に優しくなるそうだよ。
弱い力でもきれいに剃れるということなのだ。
刃の前にすムーサーと呼ばれる水溶性の樹脂がついているものもあるけど、これは樹脂が少しずつ溶けることで、刃の滑りをよくし、同時に皮膚を守っているみたい。

ボクはわりと肌が弱いのでカミソリ負けをすぐするんだけど、これはカミソリの刃が食い込みすぎて皮膚の表面を削ってしまうために起こる炎症なのだ。
皮膚の表面がはがれていると言うことでは擦過傷や軽いやけどと同じような症状なんだよね。
ひりひりと痛むところも同じ。
せっけんの泡をつけたり、シェービング・クリームやジェルを使って滑りをよくすると、無理に力を入れずともカミソリが滑るようになるのでカミソリ負けしにくくなるのだ。
ボクの場合はジェルが一番よいのだけど、米国にいてからはジェルが肌につけるとフォーム(泡)になってしまうタイプのものしか売ってなくて、ちょっとカミソリ負け気味なんだよね。

安全カミソリといっても正しい使い方をしているとけがをしにくいというだけで、横に滑らせるとやっぱり皮膚が切れてしまうのだ。
最近ではこれを防止するために刃の上に金属のワイヤーがあるやつもあるよね。
「切れてな~い」というやつなのだ。
これはワイヤーが間に挟まることで刃が直接肌に触れにくくなるので、横滑りによる切り傷を防ぐ役割を果たしているんだ。
さらに、最近では電動で細かく振動する電動式の安全カミソリなんてのあるんだよね。

一方、電動シェーバーは芝刈り機と同じように、細かい金属の刃のついた板を回転させたり、左右に動かしたりして毛を刈り取るようにしているのだ。
でも、そのまま刃のついた金属板を肌に近づけるのは危険なので、いわゆる網刃という穴の開いた金属の薄い板を間にはさむんだよね。
この穴から中に入った毛だけを刈り取るのだ。
電動シェーバーの場合は水がいらないので手軽に剃れるんだけど、ある程度毛の密度がないとうまく剃れなかったりするんだよね。
毛が柔らかすぎたり、かたすぎてもうまく剃れないのだ。
ボクの場合は、ヒゲはかなりかたい毛なんだけど、密度が薄いので電動シェーバーだとうまく剃れないんだよね。
なので安全カミソリを使うようになったんだ。
ただし、電動シェーバーでもときどき皮膚を挟み込んでしまうこともあるし、刃が切れなくなってくると刈り取るというよりも引っこ抜く感じになるので、肌荒れすることがあるのだ。
そういうのを防ぐためにも、滑りをよくするプレシェーブ・ローションなんてのを使うことがあるんだよね。

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