2007/12/06

こんこ

今日はDCでは今シーズンの初雪となったのだ。
すっかり冬に近づいてきたと思っていたけど、これで決定的だね(>_<)
夜明け前から降り出したんだけど、そんなに強い降り方ではなかったので積もらないかな?、と思っていたら、夜までずっと降り続いていて、少し積もっているのだ。
朝まで降るみたいだから、これはけっこう積もるかも。

雪は空から水が凝固した氷の結晶が降ってくる現象で、上空の気温がとても低いと、大気中の微粒子(ほこりなど)を核として雲の中の水蒸気から氷の結晶が発生するのだ。
この結晶が地上までとけることなく降ってくると雪なんだけど、地上の気温がそれなりに高いと降ってくる途中にとけてしまって雨になるんだよね。
地上の気温が零下でない場合は、雪が降る目安は上空1,500mで-6度未満、上空5,500mで-30度未満だそうだよ。
一般には、上空に-20度未満の冷たい寒気が来ると雪になると言われているよね。

気象庁による雪の定義は3つあって、いわゆる雪、氷点下での霧雨である霧雪、空気中の水蒸気が一気に氷の結晶になるダイヤモンドダスト(細氷)だそうだよ。
氷晶の一部が融けて雨と雪が混ざって降るとみぞれと呼ばれるのだ。
これは気象観測状雪に分類されるんだって。
似たものにひょうやあられがあるけど、これらは氷晶に水滴がついたものが雲の中の上昇気流で一度吹き上げられ、さらにまわりについた水滴も凍結することで氷の玉になったものなんだって。
何度か吹き上げられて氷の玉が大きくなるとあられからひょうになるらしいのだ(ひょうは直径5mm以上だって。)。
でも、あられやひょうは気象観測状は雪ではなく、あくまでもあれらやひょうとして記録するそうだよ。
初雪や雪日数とかには含めないようなのだ。
でも、降ったものは降雪扱いで、降雪量と言ったときは雪だけじゃなくてあられやひょうも含んでいるみたい(つまり個体の形で降ったものが降雪になるのだ。)。
なんだかちょっと複雑だよね(笑)

北大の中谷宇吉郎教授という人が戦前の1936年に世界で始めて人工的に雪の結晶を作ることに成功していて、その後、どういう条件でどういう雪の結晶ができるのかを研究したのだ。
気温や冷え方の速度、風の有無、気圧、核となるものなどなどの条件で結晶の形が変わってくるのだ。
さすがに細かくどんな結晶になるのかはなかなか予測がつかないけど、大粒のぼた雪になるのか、さらさらのパウダー・スノーになるのかくらいは予測できるんだよ。
「水の記憶」なんて話があって、きれいな言葉を見せたり、聞かせたりするときれいな氷の結晶ができるなんて言ってたけど、はっきり言ってえせ科学としか言いようがないんだよね。
スキー場が雪不足で困ると人工雪を降らせるけど、人工雨と同じように雲中にヨウ化銀を散布する方法(寒いと雨じゃなくて雪になるのだ。)と、細かい氷の粒を散布して雪が降ったように見せかけるという方法があるんだって。
後者の方法はかき氷をまいているようなものなんだよね。

雪はすべての波長の光を乱反射するので基本的には白く輝いて見えて、そのために「銀世界」なんて言葉があるわけだけど、実は色のついた雪もあるのだ。
上空が煙や煤煙で汚染されていると少し灰色の雪が降ることがあるし、朝鮮半島では中国から来る黄砂がまじって黄色から赤みがかった雪が降ることもあるらしいよ。
2007年の2月にはロシアで鉄分を多く含むオレンジ色の雪が降ったなんて記録もあるとか。
でも、やっぱり雪は正常なイメージで、白くあってほしいよね。
そのためにも大気汚染の問題は解決しないといけないのだ。

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