2008/01/08

7つの・・・

今日は米国時間では1月7日、人日の節句なのだ。
人日の節句には七草がゆを食べるんだよね。
そうすると邪気が払われて、カゼをひかなくなると言われているのだ。
ボクも家で七草がゆならぬ、カブの葉っぱのリゾットを作って食べたよ。

七草がゆには春の七草、すなわち、セリ、ナズナ(ぺんぺん草)、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ(コオニタビラコ)、スズナ(カブの葉っぱ)、スズシロ(ダイコンの葉っぱ)だけど、実は春の七草の場合は「七種」と書くのが正しくて、「七草」と核と秋の七草を指すんだそうだよ。
むかしの七草はこれとは違って、米、粟、黍(きび)、稗(ヒエ)、小豆、胡麻、蓑米(カズノコグサ)の7種類だったんだって。
もともと中国に「七種菜羮」という風習があって、7つの野菜を入れた羮(あつもの)を食べて無病息災を願っていたものが日本に導入されたようなのだ。

古くは延喜式にも記載されていて、平安時代には米などの方の七草で旧暦の正月15日にかゆを作って食べるようになっていたらしいよ。
むかしは七草の行事は「子(ね)の日の遊び」とも言われて、正月の最初の子の日に野原に出て若菜を摘む習慣があったそうだよ。
百人一首の光孝天皇の歌「君がため 春の野に出でて 若菜摘む 我が衣手は 露に濡れつつ」というのはこの行事のことを詠んでいるらしいのだ。
今の形の七草が確認できるのは、室町時代初めに書かれた源氏物語の注釈書の「河海抄」という本にある、「芹、なづな、御形、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七草」という記述みたい。
江戸時代になると武家や庶民の間で浸透して、幕府では公式行事として将軍以下すべての武士が七草がゆを食べるようになっていたらしいよ。

正式な七草がゆは、前の晩、すなわち6日の夜に七草をまな板にのせて、「七草なずな、唐土の鳥が、日本の土地に、渡らぬ先に、とんとんとん・・・」などと歌いながら包丁でたたいて、それを翌朝のかゆに入れて食べるんだよ。
このはやし歌は鳥追い歌に由来していて、豊年祈願が無病息災という本来の意味に合わさったと言われているんだって。
ちなみに、七草がゆは邪気を払って、それでカゼをひかなくなるなんて言われているけど、冬場に不足しがちな栄養素(ビタミンなど)を補給するとともに、お節料理でつかれた胃を休めるという実際的な意義もあるのだ。
あながち迷信ばかりではなくて、健康面でも意味があるということなんだよね。

ハギ、キキョウ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、ススキ(オバナ)、ナデシコと言えば、秋の七草だけどこっちは万葉集にすでに登場するみたい。
でも、春の七草とは違って、食べるものではなくてあくまでも鑑賞するもののようなのだ。
春と秋で対にはなっているけど、まったく扱いは違うものなんだねぇ。
これまであんまり基にしたことなかったけど、そう言えば、ススキなんかは食べられないから、おかゆどころの話ではないのだ(笑)

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