寒い時期には魅力的だけど・・・
DCは東京よりはるかに寒くて、もともと夏の土用の生まれで寒さが苦手なボクにはつらいのだ(>_<)
上半身はいくらでも着込めるのでましなんだけど、顔は冷気にさらされているので寒いというより痛いくらいになるし、下半身も基本的には下着とズボンと靴下だけで、それ以上は身につけていないので寒いのだ。
こんな時にふと頭をよぎるのが「ももひき」の存在。
なんだかももひきをはくようになると一線を越えておじさん街道まっしぐらになりそうで抵抗感があるのだ・・・。
まだスキー用のタイツくらいだったらイメージがよいんだけどね(笑)
「ももひき」はもともと「ももはばき」という言葉から転じたもので、「はばき(脛穿)」というのはすねに巻き付けてひもを結んで脚を保護するものなのだ。
いわゆる後世の脚絆(きゃはん)に当たるもので、つけていると歩行時の動作が楽になるんだそうだよ。
で、すねではなくて布をももに巻き付けるので「ももはばき」となったようなのだ。
江戸時代には時代劇で見るように商人や職人ははんてんを上着にして脚部が細くなったズボンのようなものをはいていたわけだけど(おしりの上で左右の股上が重なるようになっているのだ。)、これがまさに「ももひき」で、その後ズボンの下にはく男性用下着になったようなのだ。
むかしは下着ではなくて下衣=ズボンだったのだ!
洋服が普及するようになって下衣としては使われなくなったけど、防寒具として生き残ったというのはすごいことだと思うよ。
ももひきというとラクダのももひきが有名だけど、なんと、これは本当にラクダの毛を使っているものがあるんだって。
ボクはてっきり濃いベージュの色がラクダのような色だからラクダのももひきというのだと思っていたのだ。
ラクダの子どもの毛はとても柔らかくて保温性・保湿性に富んでいて、身につけていて気持ちいいらしいよ。
カシミアなみの毛織物になるそうなのだ。
ただ、ラクダの毛はあまりとれないので高級品で、流通しているのは羊毛(ウール)でラクダ色のものが主流のようだけど。
ももひきと同じようにズボン下としてはかれるのがステテコ。
バカボンのパパなんかはステテコだけで歩いているけど(笑)、本来は下着なんだよね。
ステテコは綿の平織りで、あまり肌に密着しないようにするのだ。
そうすることで通気性をよくして、涼しく感じるんだよ。
高温多湿な夏用の下着なのだ。
確かに脚に大量の汗をかくとズボンがくっついてしまって気持ち悪いけど、ステテコがあるとそれが防げるのだ。
ももひきと似たようなものだけど、防寒具ではなくて涼を求めるためのものなのだ。
でもでも、どちらにしてもまだまだ若者の仲間でいたいボクにはまだちょっと敷居が高いよ(笑)
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