2008/01/11

Dropped Ball

お正月と言えばお年玉。
幸い(?)ボクは親戚に小さな子どもがいないので、まだあげたことはないのだ。
これまでの人生ではもらっているだけ(笑)
今のところ収支は大幅に黒字だね♪

お年玉というとお金をもらうイメージがあるけど、地方によってはお菓子をあげるようなところもあるんだって。
もともとは餅玉をあげていたらしく、それでお年「玉」というそうなのだ。
目上の人から目下の人に贈るので、「年の賜物」ということでお年玉になったという説もあるみたいだけど。
民俗学では、「たま」は魂の意味で、新年を司る歳神に捧げられたお供え物を払い下げたものと考えられているらしいよ。
もともと鏡餅は歳神の依代としてまつられていたらしいから、それを払い下げていたのかもね(その餅には歳神の分霊が宿っているので、幸福な1年が過ごせると考えられたのだ。)。
そうすると、餅玉の説と、お供え物の説が融合して一挙両得なのだ(笑)

お年玉を入れる袋のことは「ポチ袋」と言うんだよね。
「ポチ」は関西の方言で、心付けやご祝儀を意味していて、もともとは舞妓さんなどへの祝儀袋だったそうだよ。
「ポチ」は「これっぽっち」の「ぽっち」で、「わずかばかりの」という謙遜を表したものと言われているのだ。
俗に、英語のspot(臨時の)、仏語のpetit(小さな)に由来するなんて説もあるみたい。
「玉袋」じゃ下品なので、ネコの「タマ」じゃなくてイヌの「ポチ」にしたなんていう冗談のような説もあるのだ。

お正月には「明けましておめでとう」とあいさつするけど、これは数え年で元日に1歳年をとるからなのだ。
数え年は中国を中心とした東アジアの風俗で、生まれた時点で1歳、以降正月を迎えるたびに1歳ずつ年をとっていくのだ。
元日にはみんな満年齢で誕生日を迎えたのと同じようにいっせいに年をとるので「おめでとう」なんだよ。
お年玉もそのおめでたいときに臨時のお小遣いという側面もあるかもね。
実際に中国などのアジア諸国でも旧正月に子どもに金銭などを与える風習があるらしいのだ。

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